レッドブル・エアレースパイロット室屋義秀…「世界一を獲りたい」単独インタビュー | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

レッドブル・エアレースパイロット室屋義秀…「世界一を獲りたい」単独インタビュー

オピニオン ボイス

レッドブル・エアレースパイロットの室屋義秀(2016年2月24日)
  • レッドブル・エアレースパイロットの室屋義秀(2016年2月24日)
  • レッドブル・エアレース千葉大会、室屋義秀の操縦する飛行機(2015年5月17日)
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  • レッドブル・エアレースパイロットの室屋義秀(2016年2月24日)
  • レッドブル・エアレースパイロットの室屋義秀(2016年2月24日)
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レッドブル・エアレース・ワールドチャンピオンシップの2016年シリーズが、3月11日にUAEアブダビで開幕する。

同レースは世界トップクラスの操縦技術をもつパイロットたちが、レース専用飛行機を使用し、高さ25mのパイロンで構成された空中コースを最高時速370km、最大重力加速度10Gの中でタイムを競うモータースポーツだ。

昨年は日本で初開催され、会場の千葉・幕張にはレッドブル・エアレース史上最多となる延べ12万人が来場した。今年も6月4日・5日に千葉大会が開催される。

2016年シリーズの開催前に、レッドブル・エアレースに日本人として唯一参戦する室屋義秀選手に話を聞いた。


室屋義秀選手

---:競技をはじめたきっかけは何ですか?

室屋義秀選手(以下、敬称略):飛行機自体は周りになかったので、(機動戦士ガンダムの)アムロ・レイなど、アニメに憧れるとかそういうレベルだった。旅客機はありましたけれど。そんなとっかかりからスタートして、大学でグライダーをやって、飛ぶというところに進んでいった。

エアロバティックに進んだのは大学卒業後。ブライトリングワールドカップという大会が兵庫県の但馬飛行場であって、その技術に感動して「やるならここだな」と思ったから。そこからずっといままで続けているという感じです。

---:大学在学中に米国に行ってトレーニングを積まれたそうですね。

室屋:免許を取得するためですね。免許は40時間で取れるが、仕事をするためには250時間必要。最初の免許を取ったあとも、長い時間訓練しなければいけないわけです。訓練をしていくなかで、お金が必要だった。10カ月アルバイトして、残りの2カ月を米国で使い果たす。そんな生活を5、6年続けていましたね。夜中の時給のいい肉体労働をしていました。

---:初めてエアレースを観る人はどこに注目したらいいですか?

室屋:まず飛行機が飛んでいるという風景は、極めて普通ではない光景。ルールがわからない方でも、(飛行機が)パイロンの間を抜けて飛んでいくところを見るだけでも、基本的には面白いと思います。ルールが分かるとさらに面白い。でも、会場に行けばアナウンスやモニターなどがあって、わかりやすくなっているので心配しなくても大丈夫だと思います。

さらにパイロット個人個人がどういう人間だとか、機体がどうだとか、そういった下馬評みたいなものがある。そこを探って自分の予想を立ててレースを見るとすごく面白いんじゃないかと思います。


レッドブル・エアレース2015年千葉大会、室屋選手の操縦する飛行機

---:「日本開催を長年夢見ていて、紆余曲折を経てやっと日本で開催できるようになって嬉しい」と話していましたが、どういった点で苦労されたのでしょうか?

室屋:基本的には"こういうものは存在していなかった"という点で苦労しました。エアショーを含めてノウハウもなかったですし、当然普及という段階にはなく、理解が得られなかった。

スポーツというよりは曲芸というか、アクロバティックなことが好きな人が無茶しているというか。そういう認識だった。スポーツとしての意識をもってもらうというのが極めて長い道のりだった気がしますね。

モータースポーツで、真剣にレースをする競技なんだ、ということが認知されてきたというのが開催につながった大きなことだと思います。

【次ページ 機体購入に借金、スポンサーがない状態からのスタート】
《大日方航》

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