ソフトバンク、法人向け「ペッパー ワールド2016」を開催 | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

ソフトバンク、法人向け「ペッパー ワールド2016」を開催

イベント 文化
ソフトバンク 代表取締役社長 兼 CEOの宮内謙氏
  • ソフトバンク 代表取締役社長 兼 CEOの宮内謙氏
  • ビジネス向けに提供されている「Pepper for Biz」を導入した企業は500社を超えた
  • 企業の導入事例。みずほ銀行が先駆けとなった形で、現在では全国37の銀行、信用金庫へ導入されている
  • 日産自動車では、女性に優しい店舗づくりを目指したレディー・ファーストショップ100店舗に導入。女性客や、子どもを和ませる雰囲気作りに一役買っている
  • 受付も接客もPepperだけで行う”世界初”の「Pepperだらけの携帯ショップ」。3月28日から期間限定で、表参道にオープンする
  • ソフトバンクロボティクス 代表取締役社長の冨澤文秀氏
  • Pepperに載せるアプリを開発するパートナーは200社を超えた
  • 2月22日には、法人向けに「ロボアプリマーケット for Biz」を開始する
 ソフトバンクは27日、人型ロボット「Pepper」の法人活用事例を紹介するイベント「Pepper World 2016」を開催した。プレゼンテーションでは、さまざまな企業に導入された事例が紹介された。また、サプライズとして「Pepperだらけの携帯ショップ」のオープンも発表された。

 イベントの冒頭、ソフトバンク 代表取締役社長 兼 CEOの宮内謙氏が登壇して挨拶した。「日本では労働人口が減少しており、調査では83%もの企業が人材不足を危惧している。そんな状況にあり、Pepperが救世主になるのではないか」と宮内氏。「日本では、世界に先駆けて生産現場でのロボット化が進んでいた。今後は販売、接客、介護、教育といった分野でもスマートロボットが活躍していく。Pepperなら月給5.5万円で雇え、接客データの見える化などが行える」とアピールした。

 ビジネス向けに提供されている「Pepper for Biz」を導入した企業は500社を超えたという。宮内氏は、その一部を紹介していった。みずほ銀行では10店舗に導入。Pepperが最適な金融商品を薦めるほか、応対した顧客をカウンターに送客する役目も担う。みずほ銀行が先駆けとなった形で、現在では全国37の銀行、信用金庫へ導入されているとのことだ。

 日産自動車では、女性向けの店舗づくりを目指したレディー・ファーストショップ100店舗に導入。女性客や、子どもを和ませる雰囲気作りに一役買っている。ネスレ日本では150店舗に導入、今後は1,000店舗まで拡大する見込み。コーヒーマシンの販売スタッフとして働いており、売上15%増などの効果が出ている。イオンモールではカードの説明を、ヤマダ電機ではフロア案内をPepperが行っている。訪日客には英語、中国語で対応。その結果、顧客満足度や店内回遊率が向上しているという。

 なお全国のソフトバンクショップでも、来月末までに2,000店舗に導入する。最終的には、ソフトバンクショップ全店舗に設置する方針だ。サプライズゲストとして舞台に登場したPepperからは、受付も接客もPepperだけで行う”世界初”の「Pepperだらけの携帯ショップ」を、3月28日から表参道に期間限定でオープンすることが発表された。

■2016年をスマートロボット元年に

 続いて、ソフトバンクロボティクス 代表取締役社長の冨澤文秀氏が登壇した。同氏によれば、Pepperに載せるアプリを開発するパートナーは200社を超えたという。受付、プレゼン、商品診断、介護、語学学習などさまざまな分野での利用が想定された企業用アプリも続々とリリースを予定。2月22日には、法人向けに「ロボアプリマーケット for Biz」を開始する。冨澤氏は「これまでは”にぎやかし”の側面が強かったPepperだが、今後は企業のコストを削減させ、売り上げを拡大させる存在にしていく。準備は整った」と話した。

 また「世界のITジャイアント、最新テクノロジーの中心にPepperがいる、各施設や企業で最新のテクノロジーが体験できる、そんな世界を実現していく。おそらく何十年にわたる競争になると思うが、日本発のロボット事業として、必ず勝ちたい」と同氏。最後に「2016年をスマートロボット元年にする」と言葉に力を込めた。

■「Pepperだらけの店舗」の本気度は?

 プレゼンテーションの最後に質疑応答の時間が設けられ、宮内社長と冨澤氏が記者団の質問に回答した。

--- 「準備ができた」の内容について詳しく。

宮内氏:開発ベンダーが200社を超えた。介護、医療、教育、接客などさまざまな分野で、アプリケーションがどんどん出てきている。iPhoneの出始めた時期と状況が似ている。多国語展開もできるようになった。

--- 今年は何台のPepperを販売できそうか。

冨澤氏:生産台数は非公表。従来より何倍という規模での増産を計画している。

--- 海外展開は?スプリントにも展開していく?

冨澤氏:計画している。早ければ今年中にも、欧米、アジアといった国々に展開していきたい。スプリントを通じての展開も検討している。

“スマートロボット元年”を掲げるソフトバンク、法人向けの「Pepper World 2016」を開催

《近藤謙太郎@RBBTODAY》

編集部おすすめの記事

page top