今年のツアーダウンアンダーでは、ローハン・デニス(BMC)・リッチー・ポーター(BMC)・カレブ・イーウェン(オリカ・グリーンエッジ)の3人が注目の的になりました。
2015年のダウンアンダーではオーストラリア出身のカデル・エバンス(BMC)に注目が集まりました。彼にとっては最後の引退レースだったのが、ツァーダウンアンダー。オーストラリア人なら彼の名前を知らない人はいないと言うくらい活躍したサイクリストです。
このダウンアンダーが終わるとメルボルンでは「Cadel Evans Great Ocean Road Race」というカデル・エバンスの名前がレース名に着けられているほど有名です。
そしてカデル・エバンスは「自分に代わって若い人の活躍を期待したい」と言葉を残し引退。そして彼の後には言葉通りに若いサイクリストが成績を残しています。
カデルを始めとする有名なサイクリストには多くのファンがついていますが、日本のファンとの関係とは少し違うように見えます。
●有名なサイクリストでもジャージを脱ぐと一般人
オーストラリアではジャージを脱いでしまえば一般人と同じ。レース前後には有名な選手が宿泊先のホテル周辺をうろついていますが、うっかりすると見落とすくらいに普通に歩いています。そんな時はサインを求めるファンの姿もまったく見かけません。
●選手一人のファンではなくオーストラリアのチームを応援
選手一人一人のファンよりもどちらかというと、オーストラリアのチームまたはオーストラリアの選手というオーストラリアという国を通しての応援する姿が多く見かけます。
今年は特に応援している観衆の中でも小さい子供たちがオリカ・グリーンエッジやBMCのジャージを身に着けている姿が多くありました。
●今年のダウンアンダーでは特に3人に注目が集まりました。
ローハン・デニス(BMC) リッチー・ポーター(BMC) カレブ・イーウェン(オリカ・グリーンエッジ)の3人です。
ローハン・デニス(BMCリーダー) No.1 豪・南オーストラリア出身
今年の活躍が期待されているのはオーストラリアのローハン・デニス。彼は今までのダウンアンダーでも優秀な成績を残しましたが、昨年のダウンアンダーではオーバーロールで一位となり、またスイスのヴェロドロームにてタイムトライアルで52.491kmの新記録を出すなど好成績。
ダウンアンダーの会場では笑顔が多く、またサインを求めるファンの元に駆けつける姿がたびたび見られました。アデレード出身の選手ということがさらにファン層を増やしている理由の一つになっているようです。
リッチー・ポーター(BMC) No4 豪・タスマニア州出身
この数年、ダウンアンダーのステージ5のワーランガヒルで一位をキープ。昨年はヨーロッパツァーでも好成績を残し、今年BMCでの活躍を期待されている一人。
ダウンアンダーの会場ではチームバスのところにリッチーを応援するファンが集まります。
●カレブ・イーウェン(オリカ・グリーンエッジ)No16 豪・NSW州出身
昨年、アジア各国のレースで好成績を残しチームでも若手ライダーとして注目されている一人。今年のダウンアンダーでは、一日目に行われたPeople’s choice、ステージ1では総合優勝を果たします。
ツアーダウンアンダー2016は、前半は摂氏35度前後で乾燥という過酷な環境の中でのレース展開となりました。明日のクリテリウム形式のステージ6を最後に閉幕します。
《Photographer Asami SAKURA》
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