12月28日に行われたイングランド・プレミアリーグ第19節、マンチェスター・ユナイテッドはチェルシーと対戦し0-0の引き分けに終わった。試合後ユナイテッドのルイス・ファン・ハール監督は、会見に集まった記者団へ激怒した。
試合は前半4分、チェルシーがCKからジョン・テリーのヘディングでゴールに迫るが、ここはユナイテッドのGKダビド・デ・ヘアの好セーブに阻まれる。デ・ヘアは後半2分にもチェルシーの波状攻撃を防ぎ、ホームの観客を沸かせた。
白星がほしいユナイテッドは後半11分、アントニー・マルシャルの折り返しに中央でアンデル・エレーラが飛び込むも、今度はチェルシーのGKティボ・クルトゥワがビッグセーブ。両守護神の活躍により試合はスコアレスで終わった。
公式戦の勝利から遠ざかっていることで、ファン・ハール監督には解任の噂が絶えない。先日『Sky Sports』は「ファン・ハール監督が指揮を執るのは、チェルシー戦が最後になる可能性あり」と報じた。
だが、ファン・ハール監督は周囲のそうした見方に対し、騒いでいるのは外部の人間だけだと怒りを露わにした。
「クラブ内部や選手たちは常に1メートルでも前に出るよう、戦い続けるつもりだ。監督も戦う気持ちを持っている。スタッフも戦う意思を持っている。クラブ幹部もスタフと監督に大きな信頼を置いている。騒いでいるのは周囲の人間だ」
報道陣に猛反発したファン・ハール監督。だが現実的な問題として、クラブが監督解任を決断する可能性は否定できない。
「幹部が監督解任を決断しなければならない状況というものがあることは、私も分かっている。私は常に自分の観点から物事を見ているが、それが常に正しいとは限らない。このクレイジーなサッカー界では、毎日そういうことが起こりえる。ジョゼ・モウリーニョにも起こったのだから、私の身にも起こりえる」
《岩藤健》
page top