12月17日のクラブW杯準決勝、ヨーロッパ王者のバルセロナはアジア王者の広州恒大と対戦する。広州は準々決勝で北中米カリブ海王者のクラブ・アメリカを、終了間際の劇的なゴールで下し勝ち上がった。
勢いに乗る広州だが、それでも大方の予想はバルセロナ有利で動かない。今大会も決勝はヨーロッパ王者対南米王者の顔合わせになると思われている。そうした周囲の空気に対し、バルセロナのルイス・エンリケ監督は「軽い気持ちで臨んではいけない試合だ」と会見で語った。
「結果が分かっている試合とは見ていない。特に広州がどのようなプレーをするのか目にしたあとだからね。ロビーニョ、パウリーニョ、リカルド・グラル、エウケソンといった素晴らしいブラジル人選手がいることを忘れてはならない」
クラブ・アメリカ戦で決勝ゴールを決めたパウリーニョはじめ、代表クラスのブラジル人選手を抱える広州。さらに監督もW杯優勝経験を持つルイス・フェリペ・スコラーリだ。加えてバルセロナには故障者の問題もある。
「ネイマールら負傷を抱えている選手がいる。完全に回復してほしいが、不要なリスクを冒すつもりはない。決勝で彼の出場が期待されていることは理解している。そうなることを願っているよ。ただ、まずはその場所にたどり着かなければいけない」
《岩藤健》
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