セリエAのACミランは12月1日、ホームでクロトーネとのコッパ・イタリア4回戦を戦い3-1で勝利。日本代表FW本田圭佑は先発でフル出場したが明確な結果を残すことができず、地元メディアから厳しい批判にさらされている。
ミランは格下セリエBのクロトーネに対し、後半3分にルイス・アドリアーノのゴールで先制するも、後半23分に追いつかれ延長に持ち込まれる大苦戦。延長で2ゴールを決め何とか勝ち上がったが、スッキリしない勝利に地元メディアやファンの批判は止まらない。
試合後の会見でシニシャ・ミハイロヴィッチ監督からは、「本田はアレッシオ・チェルチの次にくる選手」との言葉も出た。これはチーム内での序列を示すものとして注目されている。
「本田はチェルチの次にくる選手だ。必要に応じてプレーさせる。今日は自分の力を示すのに絶好のチャンスだったはずだ。彼は献身的なプレーをしたが、残念ながら成果は出せなかった」
主力組を休ませ、控え中心で臨んだはずのゲーム。だがミランは前半から拙攻を繰り返し、クロトーネの守備的な戦術にも苦しめられ点が奪えないでいた。こうしたとき個の力で状況を打開する働きがミランの10番には求められる。しかし、本田は相手の厳しいマークに手を焼き、なかなか前を向かせてもらえない。
結局ミランはジャコモ・ボナヴェントゥーラら、温存したはずの主力選手を後半途中から入れざるを得なくなった。今後もリーグ戦とカップ戦を併行して戦っていくミハイロヴィッチ監督としては、先発メンバー全員に落第点を与えたいところだろう。
《岩藤健》
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