東京都自転車競技連盟普及委員会による親子を対象とした自転車イベント「TCF秋の親子＆ペア・ブルべ」が千葉県富津岬運動公園で開催された。
ブルべとはフランス語で「認定」という意味があり、タイムや順位を競うのではなく自身の力量を見てロングライドを制限時間内に走りゴールするもの。世界最古の自転車イベントもブルべ形式であり、シンプルに親子で自転車を楽しむには最も適しているイベントのひとつだ。
毎年2回開催されているイベントだが、今回のコースは富津岬運動公園を起点とし、マザー牧場、東京湾観音をコントロールポイントにした約50kmの行程を3時間30分の制限時間でゴールするものとなった。
林道を含めた山をふたつ越える設定となったコースは獲得標高も500mを越え、走り慣れていなければ大人でも厳しく感じるコース。参加者した親子は小学校低学年から中学生まで。50kmも走るのは初めてという人もいたが、それぞれが親子で協力し、1組も欠けることな完走できた。
時間に余裕がある設定とはいえ、500mの上りはヒルクライム大会並み。時間を気にしながら走る親子もあったが、各所に設けられたコントロールポイントや通過するルートには観光地や絶景スポットも含まれ、各自体力と相談しながらも富津の景観を堪能しながら走れただろう。「日頃のストレスから離れ周囲を気にせずに淡々とペダルをこぐことは、辛い上り坂であっても楽しく感じる」という参加者の声もあった。
レース形式のイベントもファミリーには人気だが、順位や結果ではなく純粋に走る事を楽しめるブルべイベントも親子で走る人々にオススメしたい。
《高橋智宏》
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