この予選では各組の1位と2位、それぞれ9チームと3位チームのうち最も成績の良い1チームがグループステージ終了時点で本大会出場が決定。3位の残り8チームはプレーオフに臨み、勝者が残り4つの出場枠を獲得します。
一番の波乱は、2010年南アフリカワールドカップ準優勝、2014年ブラジルワールドカップ3位と世界でも強豪国であるオランダが予選敗退となったことでしょう。オランダの所属したグループAには、チェコやアイスランドなどFIFAランキングで20位前後のチームはいるものの、安定して上位にいるオランダは予選突破は確実と見られていました。
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オランダが予選敗退
しかし結果は10試合で4勝1分5敗。敗因として取り沙汰されているのは、ブラジルワールドカップで見せた守備的なカウンターサッカーからの脱却を目指したこと。しかし結果は守備の連携が取れずに間延びしたディフェンスラインを形成、失点は14にもなりスペインやイングランドの3失点、ドイツの9失点と比べてもかなり多い値となりました。デニー・ブリント監督は続投の意欲を見せていますが、国内では次の監督探しの話題もちらほらと出ているようです。
一方、目覚ましい活躍を見せたのがバイエルン・ミュンヘンに所属するポーランド代表のFWロベルト・レバンドフスキです。ドイツのいるグループDの入ったポーランドは、10月11日に行われた最終節を2-1で3位のアイルランドを下し、本大会の出場権を獲得しました。この試合で彼は42分に決勝点を決め、今大会予選の得点数を13に。
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ポーランド代表のFWロベルト・レバンドフスキ
これは2008年に北アイルランド代表のFWデイビッド・ヒーリーが達成した記録に並び、同大会予選の最多得点です。さらに、チームメイトのアルカディウシュ・ミリクは予選最多タイの6アシストを記録しました。レバンドフスキといえば、9月22日に行われたバイエルン・ミュンヘン対ヴォルフスブルク戦で後半から途中出場し、9分間で5得点のリーグ新記録を樹立したことは記憶に新しいですね。破竹の勢いで得点を量産するFWの本大会での活躍にも期待がかかります。
【記録に波乱…ユーロ2016予選を振り返る 続く】