10月17日に栃木県宇都宮市内で行われた2015ジャパンカップクリテリウムで、トレックファクトリーレーシングの別府史之が日本人として同大会初優勝を決めた。表彰式では大歓声に包まれ、喜びの声をファンに届けた。
「毎年(優勝を)狙っているんですけど、今回はファビアン、モレマ、ローラン、ポポ、すごいチームワークでレース展開をして、勝たなきゃいけない、勝つべくして勝ったという展開でしたね」
ファビアン・カンチェラーラを筆頭に、バウケ・モレマ、ヤロスラフ・ポポヴィッチ 、ローラン・ディディエという"誰でも勝利を狙える"メンバーでジャパンカップに乗り込んだトレックファクトリーレーシング。レースでは彼らが集団の前方でレースをコントロールした。
オールラウンダーとして走れる別府だが、「クリテリウムは得意な分野なので嬉しいです」と表情を緩める。
18日は宇都宮市森林公園でロードレースが行われる。チームメイトたちは日本のファンからの熱烈な応援を喜んでいると話す。
「幸せな気分でレースに参加できてると思うので、その想いを明日のレースにぶつけると思う」
表彰式後に一度はバックヤードに退場した別府だったが、ファンからの「別府コール」で再び姿を見せてくれた。「自転車が軽いんですよ!」と長年乗り続けているトレックのロードバイクもアピール。日本のファンの前での勝利に喜びもひとしおの別府だった。
《五味渕秀行》
page top