アディダスは、特殊な3Dプリントのランニングシューズ用ミッドソール「Futurecraft 3D(フューチャークラフト・スリーディー)」を発表した。
フューチャークラフト3Dは、アスリート一人ひとりの足に合わせてクッション性の調整ができるミッドソールの試作品だ。イメージとしては、ランニングマシンを軽く走るだけで、3Dプリントのランニングシューズを入手できるというものになる。
柔軟性があり、通気性のよいカーボンコピーをアスリート個人の足跡から、輪郭やツボの部分までもピッタリ合わせて作り出し、最適なランニング環境を整える。
3Dプリントの先駆者で業界をリードするMaterialise社とのオープンソース・パートナーシップにより、フューチャークラフト3Dは実現。フューチャークラフトにちなんだ一連の取り組みでは、今後6カ月間にわたってデザイン・イノベーションの数々を発表する。
アディダスグループ経営幹部のEric Liedtke氏は、「3Dプリント・ミッドソールの誕生により、私たちが素晴らしいランニングシューズを作るだけにとどまらず、パフォーマンス・データを活用して真なるオーダーメイド体験を推進し、あらゆるアスリートのニーズに応えられるようになります」とコメント。
今回の3Dコンセプトは、製造プロセスのあらゆる要素にわたってイノベーションを推進していこうとする前向きな取り組みとなる。アディダスは、既存のデータソーシングやフットスキャンのテクノロジーとも結び付け、即時に店内で試着ができるようになる機会を切り開く。
《美坂柚木》
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