2015年にサッカー界を揺るがした大事件といえば、国際サッカー連盟(FIFA)の幹部一斉摘発だろう。捜査の手はゼップ・ブラッター会長にも及んでいる。
2016年2月に行われる次期会長選まで会長職にとどまり、早期辞任する意思がないことを繰り返し主張してきたブラッター会長。だが司法当局にマークされている人物が、暫定的とはいえ組織のトップに立ち続けるのはイメージを損なうとし、複数のスポンサーが難色を示し始めた。英国『BBC』はマクドナルドやコカ・コーラなどが、ブラッター会長の即時退任を求めているとしている。
この動きに英国スポーツ相のトレイシー・クラウチ氏も呼応する。自らもサッカーの指導者資格を持ち、トッテナムの大ファンとして知られるクラウチ氏は「ブラッターがいなくなれば大規模な改革をすぐに始められる」と、FIFAの抜本的な改革にはブラッター会長の退任が必要と発言した。
本格化するブラッター降ろしにファンは、「スポンサーがみな降りちゃえばいい、一度や二度、ワールドカップなんてなくてもいいからしっかり浄化してほしい」「スポンサーから見放される会長って…」「FIFAの腐った体質がサッカーを盛り下げるなら、浄化は必然」「ここまできたら普通辞任するよね」「"金の亡者"FIFAとしてはブラッターをきるしか選択はなくなったね」など、さすがに無視できない流れとのコメントを寄せている。
ブラッター会長は10月2日にも、即時辞任する意思はないと繰り返したが、果たしてスポンサーが納得するか。
《岩藤健》
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