25日から27日まで16万5000人を動員したF1日本GP。その会場となった鈴鹿サーキット内に、昨年の同レースで大クラッシュし、今年7月に亡くなったジュール・ビアンキの献花台が設置された。
昨年の日本GP決勝レース終盤にビアンキが乗るマシンがコースオフ。ちょうど別のアクシデント車両を回収していた作業車に激突した。その後駆けつけたメディカルチームに救助され三重県立総合医療センターへ搬送。手術を受けたものの昏睡状態が続いた。その後実家近くにあるフランス・ニースの病院に転院するが、今年の7月に25歳の若さで亡くなった。
今回、その事故現場となったダンロップコーナー先の12番ポスト横の歩道部分に献花台が設置され、多くのファンが訪れ、花だけでなくビアンキの写真やメッセージカードなどが供えられた。また献花台前を通りかかったファンも足を止め、手を合わせてる姿が多数見られた他、当時のことやビアンキの生前の活躍ぶりを思い出すようにその場を離れずに事故現場を見つめているファンの姿もあった。
今回、事故再発防止の対策として現場のダンロップをはじめ、主要のコーナーに超大型のクレーン車を設置。タイヤバリアからコース内に作業車が入らずにマシンを回収できる対策が取られた。幸い、週末を通してこのクレーン車が必要となる機会は少なく、公式予選でのダニール・クビアト(レッドブル)のクラッシュを除いては大きな事故は発生しなかった。
《吉田 知弘@レスポンス》
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