25日に開幕を迎える2015年F1第14戦日本GP。今季限りでの引退が噂されているジェンソン・バトン(マクラーレン)がドライバーサイン会に登場。笑顔で「ガンバリマス!」と宣言し、ファンに健闘を誓った。
今年からホンダとともにレースに参戦しているバトンだが、熟成不足のエンジンということもありシーズン通して苦戦。予選ではQ1敗退。決勝でも満足に走れない状況が続いている。シーズン中盤からF1を離れ来季からWECに転身するのではないかという噂が流れていた。
そしてシンガポールGP付近から各報道機関でも引退に関する報道が浮上。この週末に正式発表があるのではないかと言われている。ちょうどFIAの公式プレスカンファレンスに参加したバトン。もちろん記者団からの質問も彼に集中したが「来季に向けては様々な可能性や選択肢があると思っている。今はこれしか言えなくて逆に申し訳ない」と、去就についての明言は避けた。
その後、グランドスタンドに向かいドライバーサイン会に参加。そこでもファンの前で「僕にとっては第2の母国GP。そしてホンダのホームレースでもある。この胸にあるホンダのエンブレムとともに最後まで諦めずに全力で戦うよ!」と健闘を誓うと、最後に力強く「ガンバリマス!!」と流暢な日本語で挨拶。スタンドのファンからも彼のイニシャルであり愛称でもある「ジェイビー」コールに包まれた。
鈴鹿はホンダのホームコースであるものの、高速コーナーが多くパワー勝負な部分も多い。今回も厳しい戦いになるかもしれないが、多くの日本のファンが待ち望んでいたホンダ凱旋レースで最高の走りを期待したい。
【F1 日本GP】引退が噂されるバトン、ファンの前で「ガンバリマス!」と宣言
《吉田 知弘@レスポンス》