新城幸也、世界選手権は3秒遅れの17位「経験も脚も足りなかった」 | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

新城幸也、世界選手権は3秒遅れの17位「経験も脚も足りなかった」

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石畳みの坂を快調にこなしていく新城幸也(2015年9月27日)
  • 石畳みの坂を快調にこなしていく新城幸也(2015年9月27日)
  • 写真左から新城幸也、内間康平、別府史之の3選手が出場(2015年9月27日)
9月27日に米国リッチモンドで開催された世界選手権。エリート男子ロードに出場した新城幸也は、優勝したペーター・サガン(スロバキア)から3秒遅れの17位でゴールした。

コースはスタート地点から8kmほど走り、後半に2カ所の石畳み区間を含む3つの上りが設定されている1周16.2kmを15周回する。総距離は261.4km。レース中盤に体調不良の別府史之がリタイア。ラスト3.5周の補給エリアで落車が発生し、内間康平と新城も巻き込まれる形でストップ。新城はすぐに再スタートし、自力でメイン集団に追いつくが、内間は再スタートに時間がかかりメイン集団から大きく遅れてしまい、残り2周でリタイアする。

ラスト1周半を残し、日本勢でただひとりとなった新城はメイン集団の前方でレースの動きを見極めながら、30人ほどに絞られた集団で最初の石畳み区間に入った。ゴールまでラスト4km、ふたつ目の石畳みの坂でサガンが単独アタック。その後も得意の下りでも後続を引き離し、そのままリードを保ち、逃げ切りで世界チャンピオンとなった。

新城は3秒差でサガンをとらえきれなかった24人の集団ゴールスプリントに加わり、17位で世界選手権を終えた。

ゴール直後は「悔しい。残り1kmの位置取りに失敗した」と言っていた新城だが、ホテルに戻ってからは、「大好きなサバイバルレースだった。260kmという距離を走ってきてからのスプリント勝負に対して経験も脚も足りなかった」と冷静に語った。

「でも内容には満足しているし、力は出せた。自分がここまで走れるということも証明できた。集中していたので前半はあっという間に感じた。年に一度、この日だけにすべてを完璧に合わせる難しさは何度も経験してよくわかっているが、今回はそれがうまくいった結果だった。日本チームもスタッフ、選手ともチームとしてよく機能してきているし、ここ数年リタイアが続いていた世界選手権で17位という結果を残せたのはよかったと思う」

「ただ、自分の(世界選手権最高位の)9位を更新できなかったのが残念。シーズン後半戦でこんなにフレッシュな状態で好調に走れていることはこれまでなかったので、この好調を保ち、これからのフランスでの残りのレース3連戦、そして10月まで頑張りたい」

新城は10月4日に地元で行われるツール・ド・バンデに出場予定。8日にはパリ~ボージュ、11日にはパリ~ツールでヨーロッパのレースシーズンを終了する予定。
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