新城幸也(ヨーロッパカー)が9月13日にブエルタ・ア・エスパーニャを走りきった。これにより日本選手として初めてジロ・デ・イタリア、ツール・ド・フランスを含めたグランツールを全完走したことになる。
最終日はマドリード中心部に設定された周回コースで行われた。総合順位の変動も考えにくい平坦コースで、チームとしては全員が無事にゴールすることが最優先。この大会は落車や体調不良で選手のリタイアが相次ぐ中、9人そろって最終日を迎えるチームはヨーロッパカーを含む数チームのみだった。
数人の選手が逃げては吸収されるという展開を繰り返し、ハイスピードでレースが進んだが、ゴールは集団でのスプリントに持ち込まれ、新城は同集団の57位だった。総合65位で初めてのブエルタ・ア・エスパーニャを走り終えた。
日本人初のグランツール完走者となった新城は、「初のブエルタでチャンスがあると思ったが、グランツールはやはり簡単ではない。特にブエルタは3級山岳でも想像以上に厳しかったり、移動が長かったりと他のグランツールにはない過酷さがあった。それがわかったので次に走る機会があればもっと大きなチャンスをつかめると思う」と語った。
「ジロでは寒さ、ツールで速さ、そしてブエルタで暑さとそれぞれ限界を体験したので、どんなレースでも対応できるだろう。グランツールを全て完走したので、次はすべてのグランツールでの区間優勝が目標になった。来週はこのコンディションを保って世界選手権に集中して臨みたい」
新城は9月14日にフランスの自宅に戻り、20日には世界選手権の舞台となる米国リッチモンドに入る。
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