ブエルタ・ア・エスパーニャに参戦中の新城幸也(ヨーロッパカー)が、今大会最難関と言われる第11ステージに挑んだ。
休息日明けの第11ステージは、アンドラならではの目まぐるしく変わる天候で、ときおり小雨がパラつく中でのレースとなった。スタートして9km地点から上り始める1級山岳でチームメイトでエース格のロマン・シカールがアタック。それに反応した選手たち13名でのエスケープが始まった。
集団内では単独落車などが多々あったものの、ペースを保って山岳を越えていく。3回目の1級山岳にかかると集団のペースが急にアップし、メイン集団もいくつかのグループに分かれていく。新城はメイン集団の中で落ち着いて走った。
ゴールまでの1級山頂ゴールに入るとレースは大きく動き、エスケープグループで生き残った選手の中から残り8kmでアスタナのミケーレ・ランダが単独アタック。そのまま逃げ切りゴールした。エスケープグループは後続から追い上げた山岳のスペシャリスト集団に吸収され、シカールは18位でゴールして総合12位に。
新城は後半の超級山岳まで粘るが、頂上手前でチームメイトのピエール・ローランとともに遅れ出すと、すぐ前ではツール・ド・フランス総合優勝者クリストファー・フルーム(スカイ)らも遅れている。ローランとふたりで追いつき6人でのゴールを目指したが、新城は最後の1級山岳に入るところで遅れ、18分遅れの60位でゴールしている。
「昨日、最初の上りを試走したので、キツさをきちんと把握できていたのがよかった。休息日できちんと疲れが取れたし、今日は暑さもなかったので体調が上向きになった。明日から後半に向けて楽しみになるようなコンディションだ」と新城。
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