【Tech in Asia Tokyo 2015】世界の0→1野郎達、熱気にまみれる…中国、インドはいま | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【Tech in Asia Tokyo 2015】世界の0→1野郎達、熱気にまみれる…中国、インドはいま

新着 技術
Tech in Asia Tokyo 2015が先日開催された。同時期に開催していたウェアラブルテックエキスポ2015では夏野剛氏が「ウェアラブルのチャンスを日本は逃した」と象徴的に述べた。

そんななか、新たなチャレンジャーたちは野心に燃えている。次の10年、どのような業界で盛り上がりがあるのか。

駆け足ながらこのイベントを振り返りたい。最後のピッチバトルのレベルが高く、白熱していた。

■講演ハードシングス
アンドリーセン・ホロウィッツ ベン・ホロウィッツ氏
BEENOS前田ヒロ氏

>主な内容
・起業家へのアドバイス
→他人が「ダメだろ」というアイデア:◎
→多くの人が「いいね!」と言うもの:×

■いかに東南アジアに進出し、そして成功するか
VIP PLAZA, ファウンダー CEO  Tesong Kim氏
HOTEL QUICKLY, コファウンダー CEO  Tomas Laboutka氏

>主な内容
・多国間展開時は、現地の最適化するという意味での「ローカライズ」が絶対条件
・如何に現地の人の協力、知見を取り込めるかがカギ
・コミュニケーションの理想は「うちの国ではこうだが、そっちはどう?」
・例えば、タイでは「カワイイ」という概念が理解されているため、LINEが強い
・WhatsAppはスタンプがないのでタイでは×
・WeChatはスタンプにかなり出遅れた
・インドネシアでは「ポイントシステム」はワークしない
・ディスカウントのみが効く(例:ガルーダでもマイルがない)
・既存の大企業と組むなどしてオフラインでブランディングを行っていくことが重要
・東南アジアはオンライン決済がまだまだ×
・銀行振り込みの名前データと、WEBサービスのDBの突き合わせ作業など手動で行う必要があるような残念な状況
・政府(法律)も含めて、全ての状況が「たぶん、、、」という状況。全てはタイミングと解釈(言い訳の作り方)次第

■中国のハードウェアが世界を食べ尽くしてしまうのか
HAX Benjamin Joffe氏

>主な内容
・ハードウェアアクセラレーター「HAX」
・注力分野は「ロボティクス」&「IoTツール」
・中国、深センのハードウェア開発力は凄まじい。めちゃくちゃ早い
・中国のベンチャー企業「ナインボット」が本家の「セグウェイ」を実は買収した
・Fitbitと同様機能で安いものをすぐにシャオミがつくる(→Mi Band)
・「UOQは日本のシャオミ」

■二度目の正直:失敗経験がいかにスマートニュースの成功に貢献したか
スマートニュースCEO鈴木健氏×freee佐々木大輔氏

>主な内容
・現状全世界で1,300万DL、500万DAU
・世界にはスマホが20億台あるので、まだまだという認識by鈴木氏
・前身のサービス、「クロウズネスト」は2010年リリース時、半年で数万DLまでしかいかなかった
・もう無理だ、、、と資金も根気も尽きかけ、最後に鈴木氏×エンジニアの浜本氏でSXSWに出展してみた。現地でも、「まぁまぁだが突き抜け方が足りない」という評価で二人とも完全に諦めた。ところが、日本へ帰りの飛行機で浜本氏が「やっぱりやろう」と言い、それに感動した鈴木氏とともに再出発。微妙にピボットしてできたのが「スマートニュース」。
・何もPRなどしていないのに、めちゃくちゃ爆発した
・元cnet、元テックラの岩本氏の記事が「日本語組版」などに触れてくれ、その切り口がみなに刺さった
・当時、アップルストアではニュースアプリのTOPのものでも、全体の200位くらいだった。ニュースカテゴリはスマートニュースが切り開いたという自負がある
・鈴木氏は、2004年からニュースリーダーを創ろうとしていた
・ニュースは「単体」では評価しようがない。全体としてのバランスが重要
・今後、スマートニュースはパーソナライズの方向性にも進んでいく
・エンジニアの浜本氏は、最初のスマートニュースを全部「まんが喫茶」の中で作ったらしいです。。。今でも、地方のビジネスホテルなどでコーディングしてるとのこと。狭いところが集中できる。

■インドでも日は昇る
リブライトパートナーズ蛯原健氏
・中国も被投資国から、インドへ投資を行う国になってきている
・「トップはローカル人材の方が収益が大きい」という結果が統計的に出ている

■メタップスCEO佐藤航陽氏×GCP COO今野穣氏

>主な内容
・将来的には、「経済」の在り方も自由に選択可能になると思っている
・資本主義?シェアエコノミー?仮想通貨?
・直近10年は金融が変わっていくと読んでいる
・メタップスは、「データ」だけで勝負がし易い広告と金融から攻めていく
・金融の定義は、銀行、証券、保険などなど、、、参入は相当難しそうだが、、、
・上場について
・日本の場合は、海外で事例ができてからVCなどからやっと投資を受ける、という流れ。これでは全くもって「遅い」
・市場から迅速に資金を調達する手段として上場を選んだ

■ピッチバトル
審査員
・Atomico岩田真一氏
・インフィニティベンチャーズ田中章雄氏
・DeNAプリンシパルJames Riney氏
・イーストベンチャーズ衛藤バタラ氏

・yappi(アプリ作成サービス)
カンタンにアプリが作れるサービス
既に、ファッションブランドなどがアプリを作成している

・Collegedunia(高等教育版トリップアドバイザー@インド)
マネタイズは8割がリードジェネレーション、2割がデータベースマーケティング

・Yoyo社の「PopSlide」(プリペイド×広告)
東南アジアAndroid特化のロックスクリーンアプリ
ユーザーは広告閲覧でプリペイド携帯の通信料金を稼げる
CPM2~3ドル

・Dot(点字スマートウォッチ)

・Bocco(コミュニケーション用ロボット)

・Playbasis(ゲーミフィケーション導入サービス)
企業の顧客関係構築をゲーミフィケーションで支援するサービス

・mana.bo(スマホ家庭教師)
ピッチ大会優勝サービス
オンラインティーチングサービス

・Vibease(女性用スマートバイブレーター)
女性用アダルトSiri+スマートバイブレーター
オーディオブックを売ることができる

・Shakr(カンタン動画制作サービス)
動画のテンプレ、フレーズなどをいじるだけでカンタンにスタイリッシュな動画がつくれる
《編集部》

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