テニスの全米オープンは9月1日に男子シングルス1回戦が行われ、西岡良仁がポール=アンリ・マチューを6-4、2-6、6-7、6-1、6-2で下し、グランドスラム初勝利を挙げた。
予選から勝ち上がり出場を決めた3度目のグランドスラム。対戦相手のマチューはヒザの怪我で大きくランキングを落としているが、元世界12位の実力者。
西岡は第1セットを先取するが、続く第2セット、第3セットは落としてしまう。特に第3セットはタイブレークで4本のセットポイントを握りながら逆転され、そのまま失速してもおかしくない流れだった。
しかし西岡は即座に切り替え第4セットを奪う。マチューが左ヒザに違和感を訴え、コート上で治療を受けるのとは対称的に西岡は余裕があった。
「第3セットを落としたときはヤバいと思った。だけど体力的には自分のほうに分があるので、長引くほど有利だと思った」
グランドスラム初勝利を手にした19歳は試合後、笑顔でインタビューに応えた。
粘り強いテニスで接戦を制した西岡に「西岡くん勝ったの! おめでとう!!」「常に全力で行けるとこまで勝ち進んでほしいね」「西岡くん頑張って欲しいなあ。いい選手だ!」「よくぞフルセット戦って勝利してくれた」「日本は錦織だけじゃないよ!」など、日本からも多くのファンが声援を送る。
今大会の日本勢は錦織圭が初戦で敗退するまさかの展開となったが、女子では土居美咲が元世界5位ダニエラ・ハンチュコバをストレートで破り、全米オープン初勝利を挙げるなど奮闘が続く。
《岩藤健》
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