8月30日に行われたプレミアリーグ第4節、マンチェスター・ユナイテッドは昨シーズン2戦全敗の相手スウォンジーと対戦した。試合はユナイテッドが先制したが、立て続けにゴールを奪われ1-2で逆転負けした。
後半の16分と21分に失点したユナイテッド。ファン・ハール監督は「85分間は試合をコントロールしていたが、5分間の展開で負けた」と勝敗を分けた5分に悔しさを見せた。
今シーズン初黒星、対スウォンジー戦3連敗だけでも相当なストレスだが、試合後ファン・ハール監督を本当に苛立たせたのは地元メディアの質問だった。
ユナイテッドはレアル・マドリードとの移籍交渉が難航しているダビド・デ・ヘアに代え、セルヒオ・ロメロが開幕からゴールマウスを守っている。会見に出席した記者のひとりは、執拗にデ・ヘアが出場しない影響をファン・ハール監督に言わせようと食い下がった。
「その話を書きたいのだろうから、書きたい話を書いていいさ。言いたいのは守備というのは、前線から始まるということだ。最終ラインだけで守るのではない。常にミスばかり分析することもできるが、それがいいやり方だとは思わない。チームとしてどう守るのかを見なければいけないし、そうすることでミスが生まれたか分かるだか。だから今日のGKは良くなかったと書いたり、話したりすることには同意できない。そういう話ではないんだ」
---:では、もしロメロが正GKとなり、デ・ヘアを失う形で移籍市場が閉まっても満足ですか?
「それは私にもあなたにも分からない質問だ。ご自分のことを私よりも賢いと考えているのだろうがそうではない。あなたが尋ねているのは移籍のことばかりだ。我々がしたのは試合だよ」
怒ったファン・ハール監督は会見を打ち切り会場を去った。
《岩藤健》
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