羽田空港の第1・第2ターミナルのボーディングブリッジが、五輪種目のイラストでジャックされた。仕掛けたのは“五輪パートナー”のみずほフィナンシャルグループ。8月24日の発表イベントには、イラストを手がけた茂本ヒデキチ氏や体操の白井健三選手らが駆けつけた。
羽田に描かれた五輪種目イラストは、東京2020のオリンピック28競技、パラリンピック22競技。ボーディングブリッジ壁面1面に1競技が描かれる。躍動感に満ちたこれら茂本作品は、もともと黒で塗られた絵に色をつけたもので、“空の玄関口”をカラフルに彩る。
同イベントに登壇したみずほFGの佐藤康博社長は、「墨がほとばしる部分に躍動を感じる。そして和の感じがいい。僕もかつてバドミントンをやっていたので、この絵の気持ちがリアルに伝わる。茂本さんはよく観察している」と笑った。
体操男子世界選手権代表の白井選手は、「まさかここまで躍動感のある絵だとは思わなかった。体操は技がいっぱいあって、どのポーズを選ぶかでイメージがぜんぜん変わる。この吊り輪の姿は、体操でも最も美しい姿勢。感動している。でも……僕は吊り輪が苦手なんで、もっとがんばろうと思う」と発言し、会場をわかせた。
また、義足のスプリンターで、パラ陸上の活躍が期待されている高桑早生選手は、「墨絵のイメージを覆す感動的な絵。義足で走る絵を描いてもらい、すごくうれしかった」と伝えた。この“みずほ流五輪メッセージ”は、2015年9月末までに全81面のイラストが設置されるという。
《大野雅人》
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