7月31日に行われた巨人対中日は、八回に村田修一の勝ち越し3ランが飛び出し、巨人が6-3で勝利した。かつてのホームラン王が苦しみながら、少しずつ前へ進もうとしている。
都市対抗野球が終了し、久しぶりに東京ドームへ帰ってきた巨人。ドーム通算1000勝に王手をかけて臨んだ試合は、一回表に1点を先制されるもすぐに裏の攻撃で3点取り返す。1軍に合流したばかりのアレックス・カステヤーノス外野手にも、初打席で適時打が生まれた。
試合は六回に巨人先発のアーロン・ポレダ投手が、死球を与えたところから崩れ、同点に追いつかれてしまう。3-3の振り出しに戻った試合は八回裏、坂本勇人と長野久義がヒットで出塁し2アウト一塁、二塁で村田に打席が回る。
2007年、2008年には2年続けてホームラン王のタイトルを獲得した村田。だが今シーズン未だ5本塁打に留まり、打順は下位に落ちていた。それでも中日先発の大野雄大投手と相性が良いことを買われ、この日は6番・一塁で出場。その期待に応える当たりはカウント1-1からの3球目に生まれた。低めのストレートを弾き返し、レフトスタンド中段まで運ぶ決勝3ラン。
12試合ぶりの一発に「村田が打ってくれりゃ勝てるのよ」「前日の悔しさがいい結果になって良かった!」「村田、復活してくれると良いな…」「最近の扱われ方見てて胸が痛んでたので村田さん良かった」「このままの調子で明日からもお願いします」など、ファンは村田の復活が混セから抜け出す原動力と声援を送る。
さっそく2安打で打点も挙げたカステヤーノスは、外野手登録ながら三塁も守れる万能型。直接のライバルになり得る相手の活躍に奮起した。
《岩藤健》
page top