PROTOTYPEが出展していたのは、高速走行が体験できる、体感型のシミュレーター、GODSPEED VR。
次世代型ヘッドマウントディスプレイ"OculusRift"を装着し、Unreal Engine4で再現された空間を実際の1000CCのレーサーにまたがり、視覚体験のみならず、音響、振動を再現した内容で体験できるということ。
舞台はアメリカ・ユタ州とネバタ州の境に位置するボンネビルスピードウェイ。広大な塩湖の上を走る。通称、ソルトフラッツ。表面もすべて塩でできているため、滑りやすく高度な運転テクニックが要求されるとのこと。ボンネビルで行われるレースをVRで体験できるという。
アクセルをかけるとレースがスタート。アクセルのみならず、ブレーキ、クラッチ、ギア、周囲の環境、全てが"OculusRift"の画面と連動し、時速400kmの世界を体感することができる。
"OculusRift"による視覚体験も可能な上、ヘッドホン装着、実際にバイクが揺れる、前に置かれた扇風機が回転…ということで、音響、振動、風も同時に味わうことができるのは大きな特徴。さらに、独自のセンシング技術、連動したシミュレーションアプリケーション"GodSpeedVR"により実車に近い操作感で疾走を実現できる。
VRを、視覚体験ではなく、実際のリアルな感覚に近づけようという動きは日々強まっているが、そのウェーブをまさに体現している展示であった。
●編集部感想
せっかくなのでCYCLE編集部オビナタも体験してみました。
先端コンテンツ展にて pic.twitter.com/ENAhJHWZWn
CYCLE編集部 オビナタ (@cyclecycle) 2015, 7月 3
本当にバイクに乗っているみたいでした。身体を傾けると実際の画面、バイクもかなり傾きます。特に、体勢を低くして、最高速を出している間は最高でした。とにかくスピードを出し、やみくもに体を傾けて飛ばしていたら、直線のシンプルなコースにも関わらず、気づいたら脱線していました…。