競技用車いす。通常の車いすと比べて、見た目はゴツい感じですね。
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日本障がい者スポーツ協会の担当者さんが見どころなども教えてくれました。
「試合では、障がいの軽い選手がボールを奪い合い、攻撃型車いすを華麗に操作して得点をあげるシーンがよく見られます。しかし、ウィルチェアーラグビーはチームスポーツです。よく見るとその裏では、障がいの重い選手が守備型車いすを巧みに操作し、バスケのスクリーンプレーのように相手守備陣の"壁"となって、ゴールへの道をつくる役割を担っているのです」
「守備では、車いす前方から飛び出たバンバーを使って相手を引っ掛けてブロックします。障がいが重い選手が軽い選手を封じ込めるプレーは、ビッグプレーとしてチームが盛り上がり、士気を高めます」
「ウィルチェアーラグビーでは障がいの軽い選手の目立つプレーだけではなく、障がいの重い選手による身体を張った献身的なプレーも、重要な見どころです」
体験会には比較的障害の重い選手が乗る、バンバーのついている守備用の車いすで参加しました。一緒に参加したさまざまな年代の人と、2チームになり試合を行います。
意外と操作は簡単で、ターンも思いのまま。でも、スピードを出すのは難しく、ゆっくりしか進みませんでした。代表選手のあのキレのあるプレーを見ると、歴然たる差に愕然とします。
とにかく、楽しくプレーができました。ある程度の操作ならすぐにできるようになるので、誰でも楽しめると思います。
ちなみに、こぼれてきたボールを拾い上げただけですが、1点決めてやりました!(緑色のビブスを着ているのがオビナタです)
「ウィルチェアラグビー」体験会にて https://t.co/b2pRXoo1Nl
CYCLE-やわらかスポーツ (@cyclestyle_net) 2015, 5月 29
■どこでできるの?
日本障がい者スポーツ協会の担当者さんが教えてくれました。
「ウィルチェアラグビーをする方法はふたつあります。ひとつは、国内で行われる大きな大会を観戦に行くこと。国内で開かれている大きい大会は、だいたい体験会を開いているからです。もうひとつは、地元のウィルチェアーラグビーチームに、ウェブサイトなどからコンタクトを取ること。きっと快く体験させてくれると思います」
今回の体験会も、大会の合間に行われたものでした。観戦がてら体験すると良さそうですね。ただ、健常者の人が「自分もやってみたい」と競技を始めることはほとんどないとのこと。
「元々四肢に障害のある人を対象にして開発されたスポーツでもあり、ルールも障害の程度によってチームが組まれるので、健常者の方が競技されることはあまり想定されていないのですね」
なるほど。それではなぜ体験会があるのでしょうか?担当者さんは体験会の目的について教えてくれました。
「これから新しく始めてみようとする人を生み出すのではなく、普及を目的にしています。体験して競技の難しさを知って、選手たちのプレーのすごさに改めて気づいていただけたら嬉しいです」
さまざまなスポーツを体験することで、新たな世界に気づくことがあります。見ているだけでも面白いウィルチェアーラグビー。みなさんも大きな大会があったら一度観戦に、そして体験会に参加してみてはいかが?