晴天の下、2日後の「第99回 インディアナポリス500」決勝を見据えた1時間の貴重な最終プラクティスが行われた。33台が一斉に走る中でのスピードとハンドリングの調整がテーマだ。
各ドライバーは集団走行でトウを使い合って速さを求める。トップスピードを記録したのは2番グリッドを得ているペンスキーのウィル・パワーだった。46周ものラップを重ねたパワーはなんと229マイル台(229.020マイル/h)に乗せて来た。
それに続いたのがチップ・ガナッシのふたりで、ポール・シッターのスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ)の228.585マイル/h。予選4位のトニー・カナーンの228.490マイル/hだった。4番手に再びペンスキーのシモン・パジェノーが228.458マイル/hと僅差で名を連ねた。決勝もやはりペンスキーとチップ・ガナッシの争いになりそうだ。
そんな中、気を吐いたのがA.J.フォイトの佐藤琢磨だった。38周を走行した琢磨は終盤の33周目に228.242マイル/hをマークし、タイミング・ボードの5番手に飛び込んだ。
前日、「自分はいいポジションに居る」と語っていた琢磨は現状を冷静に把握していたということになる。こうなると「幻の優勝」に終わったあの2012年の再現を期待せざるを得ない。そして今度こそはビクトリー・レーンで勝利のミルクを飲む姿を見たい。
決勝レースは日本時間25日午前1時20分にスタートする。
《重信直希@レスポンス》
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