アスタナのライセンス継続保持、UCIが裁定理由を公表 | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

アスタナのライセンス継続保持、UCIが裁定理由を公表

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ビンチェンツォ・ニーバリとアスタナの選手たち
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ドーピング問題に揺れるアスタナが2015年ワールドツアーライセンスを継続保持できるとの裁定が先日下されたことに対し、UCI(国際自転車競技連合)はライセンス委員会が明らかにしたその裁定理由を5月5日に公表した。

2014年、アスタナは所属選手によるドーピング事件が相次いだ。UCIはチームとしての組織的な関与が疑い、ワールドツアーライセンスの取り消しを求め、外部のローザンヌ大学スポーツ科学研究所(ISSUL)による調査とUCIの独立機関であるライセンス委員会の審問が行われることとなった。

ISSULの詳細な報告書は2014年のアスタナの欠点を明らかにし、UCIのライセンス取り消し要求を正当化するものだった。

しかし、「UCIワールドチームにとってライセンス剥奪は最も厳しい制裁」であることを考慮し、「これほどの制裁は他のより厳しくない制裁が考えられない場合のみに課されるべき」との考えに基づき、ライセンス委員会はISSUL報告書によって明らかにされたネガティブポイントの大半は今後数カ月で改善可能と思われると判断した。

またアスタナが2014年11月よりアンチドーピング政策の再編成を始め、ISSULによって提案された再生策を厳しく守ることを約束していることも評価。2014年11月以降はドーピング事件が起こっていないことも考慮し、主に過去の事実に基づいて提起されたライセンス取り消しは、現在では公平性の原則を尊重していないと判断した。

この結果、今後アスタナはライセンス委員会の監督のもとISSULが提案したアンチドーピング政策を守ることを約束。アスタナのライセンス取り消し手続きは中断され、したがってアスタナの2015年UCIワールドチーム登録は守られることになった。

しかし、アスタナがアンチドーピング政策を守れなかった場合、または新たなドーピング事件を起こした場合は、ライセンス取り消し手続きが再開される。
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