佐々木紀彦氏(NewsPicks編集長)と、岩槻知秀氏(レバレジーズ代表取締役)が、「5年後に生き残る業界/没落する業界とは?~マクロ経済の動向から、メディア再編の潮流まで~」というテーマでの対談を就活生向けに行った。
Q今後伸びていく業界は?
佐々木紀彦氏(以下敬称略):いま伸びている業界は10年後没落すると言われていますが、商社はすでに手広くやっているので没落しないと思います。メディア業界は確実に落ちます。ただ、変化している時期なので、面白い時期ではあると思います。同じく広告業界も落ちることは明確です。しかし、ネット広告、動画広告などは伸びていくでしょう。
銀行は確かに安定しているけれど、国債がどうなるかわからない。ソニーは復調しない気がします。トヨタもアップルと競争するような世の中になっていく。勝てればまだまだ伸びていく可能性があると思います。IT競争に破れれば勢いが続かないですが。
岩槻知秀氏(以下敬称略):医療や、IT分野は伸びるでしょう。内需型の企業は伸びないですし、消費者の時間というパイの取り合いになっていきます。
介護の事業は伸びていく気がします。僕の友人は老人ホームの経営をしているのですが、めっちゃ儲かっています。競争が激しくないし。ですから、人がいない業界を狙っていくと、すぐに抜け出せるかもしれません。
Q飲食業界は?
佐々木:海外に目を向けると大きな可能性があります。みなさんご存知のスシローは、イタリアの会社に買収されて海外での売上を伸ばしています。海外で日本食屋さんを経営している人は、いままでほとんど中国人や韓国人だったんです。食産業分野で、海外での経営人材になることができれば可能性は大きいと思います。
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《編集部》
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