チームは4-5とメッツに1点リード許していた七回、1アウト走者なしの場面でイチローを代打に送る。イチローはファールで粘り、9球目のチェンジアップを強く叩いた。打球は理想的な角度で上がり、あと一伸びでスタンドインするところだったが、惜しくもフェンスに当たり跳ね返る。外野手がボールを投げ返す間に、イチローは二塁も蹴って三塁まで到達した。
だが今日のイチローが球場を沸かせたのは、これだけではなかった。続くディー・ゴードンがセカンドゴロを打つ間に、ホーム目がけて走るイチロー。本塁突入を躊躇する素振りも見せたが、送球が逸れたのを確認し、タッチをかわしながら滑り込んだ。一度はアウトと判定されたが、マーリンズはチャレンジし、5分を超える長いビデオ判定でセーフに覆った。
終盤の大事な場面で同点に追いついた走塁にファンは、「みせてくれるぜ、イチロー!」「本当に難しいジャッジでしたね。チャレンジがなかったらそのままアウトだったでしょう」「全ての状況での判断力が研ぎ澄まされている」「前も似たようなプレーやってたよね」など、春先からの好調を感じ取っていた。
だが試合は裏の攻撃で2点を追加したメッツが7-5で勝利。マーリンズの連勝は2でストップした。
Ichiro wants this run. Ichiro NEEDS this run. #LetsGoFish pic.twitter.com/wk1BBpwTET
Miami Marlins (@Marlins) April 17, 2015