4月15日の欧州チャンピオンズリーグ準々決勝ファーストレグ、バルセロナは敵地でパリ・サンジェルマンに3-1で勝利した。この試合で2ゴールを決めたルイス・スアレスのプレーに、世界中の注目が集まっている。
スアレスが魅せたのは後半22分、右サイドからドリブルで仕掛けると、ブラジル代表DFダビド・ルイスの股を抜き、左に切り返して2人目もかわすと、3人目には自ら肩を当て倒しコースを開けさせる。そして最後はキーパーの横を抜くシュートでゴール奪った。
強さと巧さが際立つゴールにサッカーファンが騒然とする中、まだスアレス劇場は終わっていなかった。今度は後半34分にカウンターから、再びルイスの股を抜き右足でシュートを決める。
試合後の会見でバルセロナのルイス・エンリケ監督は、「スアレスのゴールは彼にしか決められないものだった」と、見事な股抜きから2得点決めたストライカーを称えた。
「彼のゴールを見ても、クリスティアーノ・ロナウドのゴールは思い出さなかった。ルイス・スアレスのゴールを思い出したよ。彼がリバプールやアヤックスでやっていたプレーだ。彼はDFを置き去りにしてゴールを決められる。ストライカーにしか分からない嗅覚だ」
屈辱の股抜きをくらったルイスにも、不運な点はあった。もともと今月5日に負傷したルイスは、バルセロナ戦を欠場するものと見られていた。しかしチアゴ・シウバが負傷したことで、前半21分から試合に出なければならなくなった。まだルイスは70分走れる状態ではなかったのだ。
ホームで大敗を喫し勝ち上がりは難しくなったパリ・サンジェルマン。セカンドレグでの逆襲にかける。
《岩藤健》
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