欧州チャンピオンズリーグ開催中のヨーロッパだが、その熱狂から外れたイングランドでは、ゴシップ記事がメディアを賑わせている。主役はリバプールのラヒーム・スターリングだ。
スターリングは4月14日のニューカッスル戦で先制ゴールを決め、チームを勝利に導く活躍を見せた。ブレンダン・ロジャーズ監督も、「今日の彼のパフォーマンスを見ただろう。彼は強い意志を持った選手であり、今夜のパフォーマンスにそれが表れていた。今日の彼は圧倒的だった」と絶賛。
だが、残念ながらスターリングの名前を大々的に報じたのは、新聞のスポーツ欄だけではない。今や彼はリーグを代表する"お騒がせ男"の1人になっている。
スターリングはクラブに無断でインタビューに答え、リバプールからのオファーを固辞し続けていること明かしたほか、先日は水パイプを吸引している画像が流出した。そして今度は亜酸化窒素、いわゆる笑気ガスを吸引している場面が、画像付きで報道されている。
ロジャーズ監督は「罰則は避けられない」としたが、一方でまだ若い選手に理解も示した。
「トップレベルのスポーツ選手がやることではない。彼とはこの件で話をするつもりだ。彼が言うことも尊重する義務がある。私はこの件を今日、初めて知った。若い選手たちは過ちを犯すものだ。そこから何を学ぶかが大事なことだ」
笑気ガスは海外では医療行為に用いられ違法性はないが、その代替物に使われる脱法ドラッグとして知られる。近年イギリスでは、安い笑気ガスを風船に詰め吸う「ヒッピー・クラック」が若者の間に広まり、重大な社会問題と化している。
《岩藤健》
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