4月10日、チェルシーを率いるジョゼ・モウリーニョ監督が、獲得オファーを提示している日本代表FW武藤嘉紀(FC東京)に対して言及したことを英スカイスポーツ(電子版)が報じた。
「戦力にならない選手は獲得しない」。武藤について質問を受けたモウリーニョ監督はそう述べた。2月に日本のタイヤメーカーである横浜ゴムとユニフォームの胸スポンサー契約(約352億円ともされる)を締結したこともあり、商業的な側面が大きいことも英各紙で報じられているが、名将はあくまで戦力としての獲得であることを示した。
モウリーニョ監督はFWにも守備の意識を強く求め、攻守にハードワークをいとわない選手を好む傾向がある。ただ、ハードワークを身上とする武藤の潜在能力が名将の御眼鏡にかなったということはあっても、世界屈指のビッククラブには今季プレミアリーグで最も活躍していると評価されているベルギー代表MFエデン・アザール、巧さとハードワークを兼ね備えるブラジル代表ウィリアンなど、同じポジションに強烈なライバル達がひしめいている。仮にチェルシーに移籍したとしても、レンタルで欧州の他クラブに出されるというのが概ねの見方だ。
これらを受けて、「こんなチャンスは2度とない。レンタルに出されても今よりもレベルの高いところでやれるのは間違いないし行くべき」「インテルも獲得オファーの準備しているらしいけど、チェルシーに行くべきじゃないかな」「試合にはまず出れないと思うけど、そこをどう判断するかだな」「モウリーニョの指導を日本人が受けれるチャンスがあるなんて、そういう時代になったか」など、チェルシー移籍を後押しするファンの声が多く寄せられていた。
チェルシーが武藤からの返答期限を12日としているなどの報道も現地の一部ではなされている上、ここにきてセリエAの名門・インテルからの獲得打診も噂されている。チェルシーをはじめとした複数のクラブからのオファーが来ている状況は容易に想像がつくが、武藤の決断はいかに。いずれにせよ、サッカー人生を左右する一大転機であることは間違いない。
《浜田哲男》
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