スペインのカタルーニャ一周、3月26日の第4ステージ、前日の落車で総合争いのチャンスを失ったティージェイ・バンガーデレン(BMCレーシング)だったが、この日はその影響を感じさせない走りを見せ、ステージ優勝を手に入れた。
2012年ツール・ド・フランスでベストヤングライダー賞を獲得したアメリカのトップ選手、バンガーデレン。2014年カタルーニャ一周ではバルテ2000の頂上ゴールを制し、自身ワールドツアー初勝利を挙げていた。
ところが、前日の第3ステージでは残り35kmの下り区間で落車し、あわやガードレールに激突するところだった。軽傷だったが約16分遅れ、総合順位を32位から104位と大きく落とした。
しかし、この第4ステージは最後のラ・モリーナへの頂上ゴールで、リッチー・ポート(スカイ)、アルベルト・コンタドール(ティンコフ・サクソ)ら強豪を抑えきって、見事な2015年初勝利を挙げた。
バンガーデレンは、ステージ狙いの作戦が功を奏したと振り返る。
「去年のこのレースにはいい思い出があるんだ。このレースとの関係はアップダウンがある。昨日のクラッシュは不運だった。運よく最小限のダメージですんだよ」
「今日はモチベーションが高かった。僕は作戦を変更し、総合狙いから、ステージ優勝に全力を注ぐことにした。今日の僕の心の中は、そのことでいっぱいだったんだ」
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