スペインのカタルーニャ一周、3月24日の第2ステージで優勝したスペインのアレハンドロ・バルベルデ(モビスター)は、4年前に不慮の事故で亡くなった元チームメイトのサビエル・トンドにこの勝利を捧げた。
トンドは2011年5月23日、スペイン・グラナダの自宅から練習に出かけようとしたところ、ガレージの扉に挟まれる事故で死亡した。トンドはカタルーニャ出身で2010年カタルーニャ一周でもステージ優勝経験があり、この日のゴール地点オロトにもトンドの自宅があった。
バルベルデはこの日のレースを振り返り、亡き友にも思いを馳せた。
「チームは最後の数kmでプッシュし、スプリンターを優勝争いから排除するだけでなく、雨や危険に対していい位置取りをキープした。僕はラスト1kmを前方でスタートした。目の前では2人のエティックスの選手がプッシュしていた」
「彼らが止まったとき、僕は集団全体の先頭に立ち、後ろを見た。誰がいるかよくわからなかったが、数人が順位を上げ始めていた。エルミガー(IAM)を見つけたとき、小さな隙間を利用して彼の背後に入り、遠くからのスプリントを狙った」
「彼が飛び出したときに、ついていった。その時点で100%出すのが正しいかはわからなかった。でも、他の選手が左側から抜こうとしていたので、もう躊躇しなかった。(チームメイトの)ロハスが後ろから来ているのは気づかなかったけど、僕たちが1位と2位を獲った。最高にうれしいね」
「僕はサンレモの後にここにやってきた。あのレースはほぼ2ステージ分あるよ。ここの最初の2日間も厳しかった。でも、今後どうなるかはわからない」
「(ドイツ旅客機の)アルプスの事故に巻き込まれたみなさん、その家族や友人に、チームを代表してお見舞いを申し上げたい。トンドの家族のことも誇りに思いたい。彼はここオロトに住んでいた。彼は今日もこの先もこのチームとともにいるんだ。彼がどこにいようとも、この勝利を喜んでいたと願いたい」
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