パリ・サンジェルマン(PSG)に所属するズラタン・イブラヒモビッチが、3月15日に行われたボルドー戦後に「この糞みたいな国はPSGに相応しくない」と発言した件について謝罪した。
PSGはフランス・リーグ・アン第29節でボルドーと対戦。試合は2-3でPSGが敗れた。試合中の判定に不服があったイブラヒモビッチは、怒りに任せ「こんなのはサッカー人生で初めてだ。この糞みたいな国はPSGに相応しくない」と発言。本人は公のコメントにするつもりなかったが、地元メディアのカメラがその瞬間をとらえていた。
フランスではスポーツ大臣が「我が国を侮辱している」と激怒。各党の党首や首相までもが、イブラヒモビッチの言動を問題視した。
騒動が広がる一方の事態に困惑したか、イブラヒモビッチは「傷ついた人や誤解した人がいるなら謝りたい」と謝罪した。
「あれはフランス国民や、フランスという国に向けて言ったわけじゃない。腹立たしい試合について語っていたんだ。メディアがねじ曲げようとしても、実際にその場面を見た人なら分かるだろう。フランス国民は賢明なので、正しく理解してくれると思う。僕はサッカーの話をしていただけなんだ」
しかしフランスサッカー連盟は、イブラヒモビッチに出場停止処分を科すものと見られている。首位オリンピック・リヨンと勝ち点2差で優勝争いするPSGだが、エース不在となれば影響は大きいだろう。
《岩藤健》
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