メジャーリーグ機構のロブ・マンフレッド・コミッショーナーは3月16日、永久追放処分中のピート・ローズ氏から、正式に資格回復申請を受けたと明かした。MLB公式サイトなどが伝えている。
現在MLB各球団のキャンプ地を視察中のマンフレッド氏。ロサンゼルス・ドジャースのキャンプ地を訪れた際に「ローズ氏から正式な申請があった。今後は代理人と話し合いをする」とコメントした。当時の調査報告書やローズ氏の主張を基に、最終的な判断を下すことになる。
ピート・ローズと言えば、メジャーリーグの歴史にその名を残す安打製造機として知られ、通算4256安打は今なお破られない不滅の記録だ。しかし1989年に野球賭博へ関与していたことが発覚。永久追放処分を受けた。
この話題、当然と言えば当然だがアメリカと日本ではファンの反応に温度差がある。日本では「反省してるならそんな申請できるはずがない」「プレーは一流でもそれ以外が下品すぎる人」といった野球ファンのコメントが並ぶ。
一方アメリカでは「確かに彼は過ちを犯したかもしれないが、ステロイド使ってた連中のほうが最悪」「ローズもA・ロッドに比べればマシ」「すでに十分な刑期を全うした」と、薬物スキャンダルに振り回されたファンの心情が窺い知れる。
果たしてローズ氏の資格回復は認められるのか。コミッショナーの決断に注目が集まる。
《岩藤健》
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