【e-Sportsの裏側】日本は世界に勝てるのか。DetonatioN代表 梅崎伸幸氏インタビュー | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【e-Sportsの裏側】日本は世界に勝てるのか。DetonatioN代表 梅崎伸幸氏インタビュー

スポーツ まとめ
【e-Sportsの裏側】日本は世界に勝てるのか。DetonatioN代表 梅崎伸幸氏インタビュー
  • 【e-Sportsの裏側】日本は世界に勝てるのか。DetonatioN代表 梅崎伸幸氏インタビュー
  • 【e-Sportsの裏側】日本は世界に勝てるのか。DetonatioN代表 梅崎伸幸氏インタビュー
  • 【e-Sportsの裏側】日本は世界に勝てるのか。DetonatioN代表 梅崎伸幸氏インタビュー
  • 【e-Sportsの裏側】日本は世界に勝てるのか。DetonatioN代表 梅崎伸幸氏インタビュー
  • 【e-Sportsの裏側】日本は世界に勝てるのか。DetonatioN代表 梅崎伸幸氏インタビュー
  • 【e-Sportsの裏側】日本は世界に勝てるのか。DetonatioN代表 梅崎伸幸氏インタビュー
  • 【e-Sportsの裏側】日本は世界に勝てるのか。DetonatioN代表 梅崎伸幸氏インタビュー
  • 【e-Sportsの裏側】日本は世界に勝てるのか。DetonatioN代表 梅崎伸幸氏インタビュー

先日、日本初のゲーミングアスリートとしてチームがプロ化された「DetonatioN FocusMe」。 選手が寝食を共にするゲーミングハウスも千葉県・西船橋に設立され、その存在感は日に日に大きくなってきています。

近年盛り上がりを見せている「e-Sports」ですが、東京・秋葉原を拠点とする「e-Sports SQUARE」やプロチームに所属している各選手たちがフォーカスされるなど、活躍の幅は広がってきています。

Game*Sparkでは「e-Sports」に携わる「人」に焦点を当て、マネジメント会社やスポンサーを行っているPC関連会社の関係者に連載形式でインタビューを実施。第1回目は「DetonatioN FocusMe」にてCEOを務める梅崎 伸幸氏に今後のDetonatioN FocusMeの活動、日本のe-Sportsの展望について、単独インタビューを行いましたので、その様子をお届けします。


―――今回はインタビューのお時間を頂き、ありがとうございます。ゲーミングハウス設立から2週間ほど経過していますが、いかがでしょうか?

梅崎氏:すごくバタバタしていますね。練習量も非常に多いですし、選手の食生活等のマネジメントなどもあり、とにかく忙しいです。ただ、充実した毎日を今のところは送れています。

―――なるほど。日本初のプロのゲーミングチームとして注目をされているようですが。

梅崎氏:おかげさまで前回の設立記念パーティにも多くの関係者様が足を運んでくれました。

―――巷では、プロゲーマーを育成する専門学校が日本初で設立され、話題になっていましたね。

梅崎氏:我々のチームにも「e-Sports プロフェッショナルゲーマーワールド」さんのニュースを見て、問い合わせの電話が数多く寄せられました。e-Sportsと言いますか、「プロゲーマー」という言葉が世の中に認知されたのは、非常に嬉しく思います。懸念としては、「卒業後の出口」がきちんとあるかどうか、という部分ですかね。

―――「出口」(就職先、活躍する場)についてはDetonatioN FocusMeさんが大会で結果を残して、広げていけば大丈夫だと思います。

梅崎氏:はい。そういう流れを作っていけるようきちんと結果を残していくつもりです。

―――期待しています。改めてなのですが、梅崎さんの経歴を伺えますでしょうか?

梅崎氏:もともと生粋の営業マンでして、外回りの業務をずっと行っていました。大学卒業後、新卒入社で前職に就いたので、約7年間ほど営業業務をしていましたね。

―――そうなんですね。ゲーム自体に興味を持ち始めたのはいつ頃からなのでしょうか?

梅崎氏:15歳の時に、ソネットさんが運営していた『TANARUS』というタイトルがありまして…。もともとアメリカのタイトルなのですが、So-netさんが日本でのローカライズを担当していたFPS(1人称視点のシューティング)を、ずっとやっていました。インターネットゲームは当時全くやっていなかったのですが、高校時代の友人に「めちゃくちゃおもしろいよ!」と薦められ、ハマってしまいました。

―――ユーザーは日本ユーザーだけですか?

梅崎氏:たしかそうだったと思います。同時接続も400とか500人くらいでしたね。その頃は、テレホーダイを使ってプレイをしてました。夜10時くらいから明け方まで、セコセコプレイしていました(笑)。

―――ゲームに興味を持ったきっかけは『TANARUS』だったんですね。

梅崎氏:はい。その後、NEXONさんが運営している『Counter Strike Online』を19歳からはじめて、5年間ほどプレイしました。大学卒業後、就職をしたのですがゲームをプレイする時間は全くとれませんでした。なおかつ会社の寮に住んでいたのですが、寮のネット回線がかなり貧弱で…。50KBとかそんな速度でした。


―――ちなみに大学の学部はどちらだったのですか?

梅崎氏:政治経済学部でした。

―――またゲームとはかけ離れてますね…(笑)。

梅崎氏:そうですね。結局、政治の道には進まずに、企業に就職をしましたが。

―――大学生時代は、どんなサイクルでゲームをプレイしていたのですか?

梅崎氏:朝までゲームをプレイして、大学の講義中に寝る、という感じでした。

―――なるほど(笑)。よく卒業できましたね…。

梅崎氏:講義の際には、ICレコーダーを置いてぐっすり寝ていました(笑)。ただ、試験前にはぱったりゲームをやめて、録音したICレコーダーを聞きながらガリガリ勉強をしていましたね。

―――なぜ政治系の道には進まずに、一般企業に入社なされたんですか?

梅崎氏:当時は「安定」を求めてしまいましたね(笑)。休みも多くて、給料も良くて…。ただ、古い会社でしたのでかなり泥臭い営業を行っていました。正直、かなり厳しかったです。そういった会社で働くことができて、本当に良かったと心から今も思えます。

―――就職した後に、ゲームをする時間はあったんですか?

梅崎氏:入社して1、2年目は一切できませんでしたね。休日もかなり多かったのですが、平日の業務の疲れがどっときて、たいてい寝て過ごしていました。

―――誰もが通る道ですね。DetonatioNとしてチームの活動をし始めたのは、いつ頃からでしょうか?

梅崎氏:2012年の7月くらいから、本格的に活動をしはじめました。社会人歴でいうと、5年目くらいですかね。

※次ページ: DetonatioN設立の経緯、黎明期の活動は?


―――DetonatioNというチームを作ろうと思った経緯は?

梅崎氏:WCG(World Cyber Games)というゲームの世界大会があるのですが、当時は日本から出場することはできませんでした。しかし、2012年に日本大会優勝チームには、WCGへの参加権が得られるという機会が設けられ「これは面白そう。一回くらい世界にいきたい」と思いまして、メンバーを募集して、チームを設立したという経緯があります。タイトルは『Counter Strike Online』ですね。

―――チームを作ったきっかけは、梅崎さんの「世界で戦いたい」という気持ちからきているんですね。今の形のようにプロゲーミングチームとして運営していくつもりはなかったのですか?

梅崎氏:一切、なかったですね(笑)。本当に趣味の延長で作ったチームです。「WCGに行って、終わり」みたいなノリでした。

―――その年は結局WCG本選には参加できたのですか?

梅崎氏:行けました。

―――WCGに参加したことによって、DetonatioNというチームの方向性が変わったりしたのでしょうか?

梅崎氏:大きく変わりましたね。「またこの舞台に立ちたい!」という想いも持つようになりましたし、その時のWCGで、実は我々は全敗したのです。負けず嫌いなメンバーが多いということもあり「このままでは絶対に終わらせれない…」という感情もその時に芽生えましたね。そういったことを経験して、次のステップとして「世界で戦えるチーム」を作っていこう、人も環境もきちんと揃えてもう一度あの場で戦おうということで、本格的にチームとして動き始めました。

―――スポンサーが数社ついていると思うのですが、企業側から声がかかったりするのでしょうか?

梅崎氏:いや、基本的には僕の方からチームの紹介をしに行っている状況ですね。最近になって、企業様に興味を持って頂いてお打ち合わせをしたりすることも増えてきていますが、こちら側から営業することの方が全然多いです。企画書を0から作成して、アポイントを取って…。前職での営業経験を、今フル活用していますね。

―――チームを本格始動させ始めたのは、2013年の夏頃でしょうか?

梅崎氏:そうですね。DetonatioNを大きくしようと話が出始めたのが、WCG後の2013年3月頃になります。当時は『Counter-Strike』を中心としていましたが、ゲームの規模もシュリンクしているタイミングでもあったので、世界的にプレイヤー人口も多く盛り上がりを見せている『League of Legends』(以下:LoL)で戦えるチームにしていこうということで、当時のFocus Meと合流をしました。

―――その時は、まだサラリーマンとして勤務なされていたのですか?

梅崎氏:はい、そうですね。

―――個人的にすごい気になっているのですが、サラリーマンとして働きながらチームのマネジメントはできるものなんですか?

梅崎氏:当時はなんとか回していたのですが、今考えるとかなり無茶していたなと(笑)。昼間は会社員として働いて、夜はDetonatioNの業務・選手のマネジメントを行ってと結構辛かったですね。今もそうなんですが、0ベースからのスタートだったので、やることが非常に多い。やることなすこと全てが初めてだったので。そんなこともありながら、自然にチームを支えてくれるスタッフの人数も増えてきていて、今ではかなり回しやすくなりました。


―――当時は選手のみなさんにはいつ頃練習をしてもらっていたのですか?

梅崎氏:夜9時~夜12時くらいの間ですかね。限られた時間の中での練習は辛かったですね。今は当時の3倍以上の練習量を確保出来ています。

―――かなり苦しい状況の中、二足のわらじで動いていたかと思うのですが「e-Sportsに身を投じよう!」と決心したのはいつ頃でしょうか?

梅崎氏:2014年の4月です。本当にいろいろな人に相談に乗ってもらいました。これ以上両輪を回していくのは難しいことを自分で理解していました。それと同時にe-Sportsの波は2014年から2015年にかけて確実に日本にもやってくることも感じ取っていたので、本当に悩みました。悩んだ結果として、今の立場にいますね。

―――会社員だと給料も安定していて、休暇もあって、かなり良い環境で働いたかと思うのですが、決心はつくものでしょうか?

梅崎氏:そうですね…(笑)。2014年の1月頃だったと記憶しているのですが、LEAGUE OF LEGENDS JAPAN LEAGUE (LJL)が立ち上がったタイミングで「これからは安定じゃなくて、日本の歴史に名を残せるようなことを何かしたい!」という気持ちが強くなってきまして。

―――そこはご自身が選手じゃなくても問題はなかったのですか?

梅崎氏:そこの部分は特に気にしませんでした。最近良く思うことがあって、選手とマネージャーは本当に一心同体だな、と。昨年のLJLで優勝した時も、恥ずかしながら我々みんな号泣してしまいまして…。それはやはり、苦楽を共にした想いがあるからこそだと思います。選手が良いプレイをすれば一緒にガッツポーズをしますし、逆にダメなプレイをしたらため息も吐いてしまいますし。選手として以外の「楽しみ」をうまく味わえるようになってきている気はしますね。

―――梅崎さんご自身が「世界」という舞台に立って味わった気持ちを、今のチームメイトにも味わってほしい?

梅崎氏:世界には…ぜひ行ってほしい。そこを目標に日々精進しています。特に『LoL』で世界に行くことが重要だと思っています。やはり他のゲームで世界に行くのとはハードルも段違いですので、このタイトルで世界に行って、日本でも「e-Sports」の注目を浴びてほしいです。

※次ページ: 梅崎氏が見る、海外と日本のe-Sportsシーンの違い、そして未来とは?


―――紆余曲折ありながら、今のこのゲーミングハウス設立に至ったと思うのですがこの物件に足を踏み入れた時に、何か感じるものはありましたか?

梅崎氏:クリーニングも何も入っていないボロボロの状況でしたので…「ここからスタートかぁ」という気持ちよりは「ここからやらないといけないのね…」という想いの方が強かったですね。本格的にスタートラインを切ったな、と感じたのは諸々設備が整ったタイミングですかね。「やっとここまできたかぁ」と感慨深かったです。

―――練習はどのような形で進めているのでしょうか?

梅崎氏:個人練習ももちろんそうですし、海外のチームとの練習試合も多く組んだりしています。つい先日、韓国のプロゲーミングチームのマネジメントをされている方と打ち合わせをする機会があったのですが、そこのチームと比べてうちは自由時間がちょっと多いな…と感じまして、一日のスケジュールも見直そうかと思っています。

―――海外のチームのマネージャーと情報交換をすることも多いのでしょうか?

梅崎氏:ここ最近本当に増えましたね。海外からも日本の『LoL』シーンは注目されていて、特に韓国・中国・アメリカ・オーストラリアといった国からコンタクトがありますね。練習試合の申し込みももちろんそうですが、日本の『LoL』事情についていろいろ聞きたいという要望も多いです。


―――梅崎さんから見た海外と日本のe-Sportsチームの大きな違いって何でしょうか?

梅崎氏:韓国でいうと、大手企業がe-Sportsのチームを持つことが主流になっています。プロ野球やJリーグのような形式が多いですね。企業側から監督やマネージャー、コーチなどを派遣して、会社の事業のひとつとしてチームをマネジメントしていることが多いです。

一方で、中国やヨーロッパは結構DetonatioNに近い形が多いですね。個人でチームを作って、会社として設立をして、マネジメントしていく。そこに対してスポンサーをつけていくという流れが多いようです。韓国は異例ですね。

―――G-STARなどにも何度か参加させてもらっていますが、大会の際にユーザーさんの盛り上がり方が全然違いますよね。我々も去年くらいからe-Sportsの波はきているということは理解していますし、期待をしているのですが対企業に対して「e-Sports」というものがうまく認知されていないようにも感じます。特にゲーム業界以外の企業には。

梅崎氏:そうですね。

―――ちょっと大げさかもしれないですが、韓国で「e-Sports」って国技に近いですよね?e-Sportsのチームに入ったら、一躍スーパースターになれるといった、夢もありますし。

梅崎氏:まず、企業に認知されない理由としては「e-Sportsの人口が少ない」ということがありますね。正確にいうと「少なかった」というのが正しい言い方ですが。韓国の場合は、国策として「ブロードバンドを充実させよう」といったものがあり、国からの潤沢な支援もあって、オンラインゲームを行う人口が非常に増えていって「e-Sports」が一般化していったと。

アメリカやヨーロッパなどは、コミュニティベースで育っていったみたいです。どこの海外チームの人に聞いても口を揃えて答えてくれるのですが、当初はスポンサー様がついても金銭的な支援などはほとんどなかったようです。「e-Sports」の人口が増えていって、配信を行って、そこに多くの人集まって、企業様がようやく認知をしていった。そういった部分がありながらも企業様から「これだけの広告価値があるのだな」と理解をしてもらえることができ、今の海外での盛り上がりがあるみたいです。

その点を踏まえると、今の日本のe-Sportsは全く同じだなと感じていまして、ようやくプロゲーマー専門学校等も開校され、ここからどんどん広がっていく感覚はあります。「e-Sports」という単語よりも「プロゲーマー」という言葉が先行している感じはしますが、これから市場価値を、企業様が認識をしていってもらえるようなフェーズだと思います。

―――これからの日本のe-Sportsチームの流れとしては、韓国のような形ではなく、アメリカやヨーロッパなどのような流れを汲みそうでしょうか?

梅崎氏:私個人の考えとしては、今のDetonatioNのような形でチームを運営していくのは、かなり厳しいと考えています。ゲーミングハウスを構えて思ったのですが、選手たちの給料や生活していく上での資金もそうですし、優秀な人材の確保など、かなりのリソースが必要となってきますので、果たして日本でどれだけの人がこういうことできるの?とは感じています。DetonatioNは本当にたまたま今の形になっているのです。たまたま良い物件を見つけられ、たまたまチームに中国語や英語を話せるメンバーがいて…。全てが偶発して今のDetonatioNがありますね。私としては、韓国のような形で発展していくことを望んでいますね。

―――そもそもなんですけど、どうすれば「e-Sports」って盛り上がるんですかね?

梅崎氏:今までの日本のe-Sportsシーンを見ていくと「世界を目指せるチームはあります、しかし大会がありません」といった状態。またその逆もしかりで「大会はあります。でも世界を目指すチームはありません」と無いことだらけでした。ただ、ここ最近は額小額ながらきちんと賞金が出る大会も開催されていますし、世界を目指す志の高いチームも増えてきていて、企業様がスポンサーをしてくれることも多くなってきました。あと足りないものは何かというと「コミュニティ」かな、と感じています。

―――「コミュニティ」ですか。

梅崎氏:大会や練習を観戦するコミュニティが海外に比べて、圧倒的に少ないですね。具体的には「コミュニティリーダー」が少ないと感じています。コミュニティが充実して、大会の視聴者数が増えると企業の方にも認知されやすくなりますし、大会やチームをスポンサーしてくれる企業様が増えれば、大会が潤って選手も潤ってくる。そして、良いパフォーマンスを発揮することができ、世界でも戦える確率が高くなる…。そこを目指すチームも増えてくる…といったように良い循環が生まれてくると考えています。この「コミュニティ」を広げていくのが2015年の目標であったりします。


―――すごくざっくり言うと「ファン」を増やす、ということですかね?

梅崎氏:まさしく、その通りです。ファンになってくれるユーザーさんを増やすにはそれだけ魅力あるチーム作りをしていく必要がありますし、そこの部分は絶対に避けては通れない道です。

―――『LoL』、『StarCraft』、『World of Tanks』、『BattleField4』がDetonatioNのプレイタイトルとして挙げられているかと思いますが、『大乱闘スマッシュブラザーズ』も追加されました?

梅崎氏:はい、昨年の11月くらいから新規で追加しました。

―――狙いは?今までPCタイトル中心だったと思うのですが。

梅崎氏:『スマブラ』は日本ではかなり認知されていますよね。30代後半の人もいるし、下は7歳くらいの子供もプレイをしています。つまり「人」は既にいます。あとは何かきっかけがあれば、もっと盛り上がりを作ることができると思いまして。

―――注力タイトルですかね?

梅崎氏:はい、そうですね。あとは任天堂さんがどこまで本気でe-Sportsに取り組んでくれるか。

―――DetonatioNのスポンサーの状況はいかがでしょうか?

梅崎氏:PCメーカー様やPC周辺機器メーカー様、ゲーミングチェアメーカー様を中心にいろいろな企業様にお力添えを頂いております。選手の飲食の量が非常に多かったりするので、今後は食品・飲料メーカー様にご相談をさせて頂きたいな、と考えています。

―――そんなに選手の皆さんは摂取するんですね。エナジードリンクとかでしょうか?

梅崎氏:まさしくそうです。メンバーにもよりますが、人によっては1日3、4本飲んでいる選手もいます。先日、ファンの方から70本程エナジードリンクを頂いたのですが、一瞬にして消費されてしまいました(笑)。試合の度に、集中力をかなり使うので甘いものの摂取量もすさまじい量ですね。

―――今後はそういったPCメーカー様以外にもアプローチしていく予定ですか?

梅崎氏:そうですね。私のほうから積極的に動いていくのはもちろんなのですが、試合や練習試合の様子なども積極的に生配信をしていったりして、露出を増やしていこうかと考えています。

―――プロゲーマーを夢見るゲーマーの方々に対してのアドバイス等ありますでしょうか?

梅崎氏:そうですね。まずは「プロゲーマー」としての心構えをきちんと持った上でチャレンジしてもらいたいと思います。

―――と、いうと?

梅崎氏:「遊び」じゃないぞ、と。プロとして結果を残していくのは宿命だったりしますので…。

―――結果が残せない場合はどうなるのでしょう?

梅崎氏:そこはスポーツの世界と同じです。

―――戦力外通告?

梅崎氏:はい、クビです。もちろん、いきなりそんなことをしたりはしませんが、お給料を貰うということは、そういったことと表裏一体になってきますので。

―――かなりシビアな世界ですね。最後に、梅崎さんの夢をお聞かせください。

梅崎氏:夢ですか(笑)。日本ってかなりの人材不足だと思っています。特にe-Sports界隈では。なので、ゲームプレイ能力はもちろんですが、営業力や管理能力、リーダーとして活躍できるような人材をどんどん輩出していきたいですね。夢というよりは「使命感」の方が強いですが。

―――なるほど。本日はありがとうございました。

梅崎氏:ありがとうございました。3月末には2名メンバーが追加される予定で、新体制で2015年のe-Sports業界全体を盛り上げていければと想います。


Game*Sparkでは、今後もe-Sportsに関連する関係者の方々にインタビューを実施していく予定ですので、ご期待ください。

※文中の誤字を訂正しました。コメントでのご指摘ありがとうございます。
《森元行@Game*Spark》

編集部おすすめの記事

page top