【テニス】女王セリーナ、因縁のインディアンウェルズに臨む「ここへ来るのは緊張した」 | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【テニス】女王セリーナ、因縁のインディアンウェルズに臨む「ここへ来るのは緊張した」

スポーツ 選手
セリーナ・ウィリアムス(2015年3月12日)
  • セリーナ・ウィリアムス(2015年3月12日)
  • セリーナ・ウィリアムス(2015年1月31日)
  • セリーナ・ウィリアムス(2015年1月31日)
BNPパリバ・オープンに出場する女王セリーナ・ウィリアムスが、14年ぶりの出場に向け心境を語っている。

インディアンウェルズで毎年行われるパリバ・オープンは、マスターズ1000の大会としてグランドスラムに次ぐ格付けを受け、強豪選手がこぞって参加する重要な一戦だ。しかしセリーナは最後に優勝した2001年以来、インディアンウェルズを避け続けてきた。過去には「2度と参加しない」と発言したこともある。

理由は優勝した2001年大会にあった。準決勝で姉ヴィーナス・ウィリアムスとの"姉妹対決"が実現し、テニスファンの大きな注目を集めたが、試合直前になってヴィーナスが棄権。戦わずしてセリーナが勝利を収めた。

期待を裏切られた観客の中から「ウィリアムス姉妹の父リチャードが画策し、妹がベストコンディションで決勝へ臨めるようヴィーナスを棄権させたのではないか」といった憶測が流れた。

そんな中で開かれた決勝。セリーナを待っていたのは会場全体からのブーイング、心許ない観客から発せられる人種差別的な野次だった。「勝つためではなく、一刻も早く会場から立ち去るためプレーした」と述懐する。

彼女は2月に米国タイム誌でエッセイを発表し、大会への出場と人種差別的な侮辱へのわだかまりはなくなったと綴っていた。

しかし金曜日の初戦を前に受けたインタビューでは、いまだ完全に気持ちの整理がついたわけではなく、ナーバスになり現地入りも予定より遅れたと話している。

グランドスラム19回優勝。今や誰もが認める女子テニス界のトップに立ったセリーナ。今大会は過去と対峙し乗り越える決意を胸に戦う。

《岩藤健》

編集部おすすめの記事

page top