マンチェスター・ユナイテッドを率いるルイス・ファン・ハール監督と、アシスタントコーチのライアン・ギグスの間に不仲説が起こっている。
発端は3月4日に行われたニューカッスル戦。試合はマンチェスター・ユナイテッドが1-0で勝利した。イギリスメディアが注目したのは、決勝ゴールが決まった瞬間に見せた2人のリアクションだった。感情を爆発させ大喜びするファン・ハール監督に対し、無反応で状況を見守るギグス氏。両者の温度差が際立っていた。
3月5日に行われた会見で、ファン・ハール監督はギグス氏との関係について「最悪だ」と答えた。もちろん本心ではなく、しつこい記者への皮肉が込められている。
「私はこの質問に憤慨している。我々の関係が良好であることは、誰が見ても分かることだ。ライアンだけではなく、スタッフ全員と協力して、必死に仕事をしている。選手たちもそれは同じだ」
だがギグス氏と親好の深いポール・スコールズ氏は、ファン・ハール監督の言葉を信じてはいないようだ。昨季デイヴィッド・モイーズ監督の解任に伴い、短期間ながら指揮を執ったギグス氏。彼が長期間2番手の座に甘んじているとは思えない。ファン・ハール監督の任期が切れる前に、チームを去るのではと予想した。
《岩藤健》
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