プロボクシング元WBC世界バンタム級王者・辰吉丈一郎氏の次男、寿以輝(じゅいき)のプロデビュー戦が4月に行われることが分かった。
父の辰吉丈一郎は"浪速のジョー"と呼ばれた元プロボクサー。前評判が高かった辰吉は国内でデビュー戦の相手が見つからず、韓国のランカー崔相勉と対戦し2ラウンドKO勝ちを収めた。その後もデビュー4戦での日本タイトル奪取、当時の国内最短記録となる8戦での世界タイトル戴冠など、天才ぶりを見せつけてきた。
アマチュア時代からオリンピック候補と目されていた父と違い、寿以輝はこれが人生初の公式戦となる。父は記録ずくめの連勝街道を歩んだが、寿以輝の所属する大阪帝拳ジム吉井寛会長は「普通の子と同じ扱いにしたい」と、4回戦からじっくり経験を積ませる方針だ。
本人も「自分は自分だから」と気にした様子はなく、1歩ずつ足下を固めながら進む方針に納得しているよう。
ついに決まったデビュー戦にファンは「浪速のジョー辰吉丈一郎の息子が4月にデビュー戦やて見に行くしかない!」「次男がプロデビューか。父親のボクシングはプロになる前から観て「メキシカンみたいなボディブローを打つな」と驚かされた」「辰吉丈一郎の息子がデビューだって。すごいなぁ、もうそんな年なんだ」「頑張れ、辰吉JR、親父を超えて下さい」とエールを送る。
同じ道を歩めば嫌でも父と比べられることが分かっていても、敢えてプロボクサーという生き方を選んだ寿以輝。厳しい世界で自分の存在を示せるか。
《岩藤健》
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