サッカーのアジアカップは1月31日に決勝戦が行われ、地元オーストラリアが韓国を2-1で破り、初優勝した。
前半終了間際にDFセインズのパスを受けたルオンゴがゴールを決め、オーストラリアが先制すると黄色に染まったスタジアムが揺れる。
グループステージから無敗、無失点で勝ち進んできた韓国は、今大会初の失点を喫するも以降は追加点を与えず、反撃の糸口を探す。
両チーム得点がないまま時計は後半のアディショナルタイム。オーストラリアの初優勝が見えた時だった。韓国はMFソン・フンミンに待望のゴールが生まれ、土壇場で追いつき延長戦に持ち込む。
韓国もアジアカップの優勝から半世紀遠ざかっており、55年ぶり3回目のアジア王者に執念を燃やす。延長に入り体力的にはきつい時間になっても、両チームは激しく火花を散らした。
延長前半15分、敵陣深くでボールをキープしたオーストラリアのFWジュリッチは、2人に囲まれながら中央にボールを出しMFトロイジが冷静に決め勝ち越し。
韓国の反撃を防ぎきったオーストラリアが、初開催初優勝を飾った。
最後は気力とフィジカル、どちらの優勝したい気持ちが勝るかの真っ向勝負に「素晴らしいメンタルとフィジカルの試合だった」「日本も負けてられない。決勝戦延長戦での豪州のあの気迫。4年前の日本にはあったものだ」「見応えのあるいい決勝戦でした。泥臭かったけど、なんか今の日本代表に足りないのを見た見た気がするな」など、ファンは熱いものを感じ取ったようだ。
《岩藤健》
page top