NIPPOビーニファンティーニがジロ・デ・イタリア出場へ。複数の日本選手が出場の可能性も | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

NIPPOビーニファンティーニがジロ・デ・イタリア出場へ。複数の日本選手が出場の可能性も

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メインスポンサーのホームグラウンド、アブルッツォ州の伝統的な漁法であるトラボッコ(漁師の番屋)前にて
  • メインスポンサーのホームグラウンド、アブルッツォ州の伝統的な漁法であるトラボッコ(漁師の番屋)前にて
  • ミラノ郊外にあるデローザ工房にて。デローザ創始者であり現社長のウーゴ・デローザ氏(左)と息子であり現CEOのクリスティアーノ・デローザ(右)。中央はダミアーノ・クネゴ
NIPPOビーニファンティーニ・デローザが1月19日、ジロ・デ・イタリアの出場を決めた。5枠あるワイルドカード(主催者推薦)の1つを獲得したことで、複数の日本選手が出場する可能性を生んだ。

2015年のジロ・デ・イタリアは5月9日にフランス国境に近いサンレモで開幕し、3週間にわたってイタリア各地で熱戦が繰り広げられ、5月31日にミラノで最終ステージを迎える。NIPPOビーニファンティーニ・デローザは、若手中心のチームだが、キャプテンであり、同大会で総合優勝した経験をもつダミアーノ・クネゴのもと、一致団結して戦っていくという。

ダミアーノ・クネゴのコメント
「ジロ・デ・イタリアは自分の原点であり、これまでのキャリアで多くの発見に満ち、自分自身を成長させてくれたレース。2015年のジロは、最高のパフォーマンスで挑み、たくさんのファンの記憶に残るレースをしたい」

大門宏監督のコメント
「ワイルドカード獲得を受けて、ファルネーゼビーニ社とデローザ社、そしてチームマネージャーのフランチェスコ・ペロージがとても喜んでいる。彼らが喜んでいる姿を見ると、パートナーであることをとてもうれしく、また誇りに思う。

資本力のある企業が優位に立つ昨今の自転車競技のトップシーンにおいて、デローザのような伝統を重んじる昔ながらの自転車ブランドが、再び3大ツールに戻れるスペースを獲得できたことがなによりもうれしい。日本のデローザファンにとっても素晴らしいニュースとなっただろう。

NIPPOの今年の活動において、ジロに参加することは最優先課題ではなかったが、今回のサプライズともいえるジロへの参戦は、日本人選手、スタッフの育成にとって、将来的に大きな躍進の手助けになることは間違いない。チャンスを活かして、大きく成長してくれることを願っている。

チームで団結して、クネゴの復活の兆しを感じさせる大会にしたいと思う。そのなかで日本人選手やスタッフがどこまでチームに貢献できるかが、NIPPOの活動にとってはもっとも大事なことになるだろう」

クリスティアーノ・デローザ氏のコメント(デローザ社CEO)
「最高に満足している。個人的に父親(創始者であり現社長のウーゴ・デローザ氏)のためを思っても、伝統と誇りあるジロに参加できるのは特別なこと。デローザにとって2009年以来のジロ出場になるが、またこれまでとは違う新しいスタイルで若い選手たちとともに、ジロに復帰できることを本当にうれしく思っている」

フランチェスコ・ペロージ氏のコメント(ゼネラルマネージャー)
「世界最大級の自転車レースに参加できることをとてもうれしく、誇りに思っている。自分たちのチームを信用し、大きなチャンスをくれた主催者RCSスポルトに感謝の意を表したい。イタリア籍のチームだが、日本の自転車競技レベルの発展をめざすなど、自分たちの結果だけにとらわないダイナミックなチームプロジェクトは、これからの自転車レース界のスタンダードになると確信している」
《編集部》

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