12日の試合で日本と対戦したパレスチナのアル・ハサン監督は、試合後の会見で初出場の喜びと、この試合で得たものについて語った。
記者団からアジアカップ初出場を果たしたことについて聞かれると、「この誇りは言葉にはできない。最も重要なことはオーストラリアで母国の旗が掲げられ、国歌が流れたことだ」と答えた。
1994年に自治政府が誕生したパレスチナ。国際連合で国家と認められたのは2012年、つい3年前のことだ。国旗の掲揚と国歌斉唱は、彼らにとって非常に重要な意味を持つ。
試合内容については「日本はパスを早く細かく繋ぎゴール前まで中盤の選手が上がってくる。サイドからニアにクロスを入れてくるので、そこを抑えるのに集中した。4失点はしたがミドルとPK、ミスからの失点で日本が作りたかった形は作らせなかった」と、崩されての失点はなかったと強調した。
強いチームと戦うことはいい経験になると語ったハサン監督。イスラエルとの関係など依然として厳しい情勢は続くが、スポーツでパレスチナ国民に明るいニュースを届けられるか。
次のヨルダン戦にも注目が集まる。
《岩藤健》
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