【LONDON STROLL】ARSENAL守備問題抱えたままに年越し…1月移籍市場での戦略は | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【LONDON STROLL】ARSENAL守備問題抱えたままに年越し…1月移籍市場での戦略は

スポーツ まとめ
LIVERPOOL対 ARSENAL(2014年12月21日)(c)Getty Images
  • LIVERPOOL対 ARSENAL(2014年12月21日)(c)Getty Images
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12月21日に行われたプレミアリーグ第17節、LIVERPOOL対 ARSENALの一戦は、2-2の引き分けに終わった。この試合、2014年のARSENALが抱える守備問題は、未だ解消されていないことが露呈。いよいよARSENALは2015年にこの問題を持ち越すことが必至となった。

◆前半終了間際にLIVERPOOL先制も…

立ち上がりから60%以上のポゼッションで、良いスタートを切ったLIVERPOOL。対してARSENALは、中盤の核MIKEL ARTETA、AARON RAMSEY、JACK WILSHERE をケガで欠き、SANTI CAZORLA, ALEX OXLADE-CHAMBERLAIN, MATHIEU FLAMINIを中央に配置して望んだが、3選手の距離が遠く、パスを通すスペースを与えすぎてなかなかボールを奪う事ができない。

まずは前半45分に攻め続けたLIVERPOOLが待望の先制点を決める。カウンターに移ろうと、DANY WELBECKからのパスを落としたOLIVIER GIROUDのボールは、LIVERPOOLのHENDERSONに渡ってしまう。ペナルティーエリア外正面にいるCOUTINHOにパスを送ると、素早い動きで右に持ち出し、ARSENALディフェンダーを一瞬外して右足一閃。ボールは左ポストに当たってゴールに入った。

前半の主導権を握っていたLIVERPOOLは、前半終了間際のゴールで最高の形で折り返すかと思われたが、まだ前半は終わっていなかった。

前半のアディショナルタイム、ARSENALはペナルティーエリア外の右サイドで、ALEXIS SANCHEZがLIVERPPOLキャプテンのGERRARDに倒されFKを獲得。そのFKを、一旦はLIVERPOOLディフェンダーがクリアーするが、ARSENALのFLAMINIがヘディングで折り返す。そのボールをゴール前にいた、MATHIEU DEBUCHYがLIVERPOOLディフェンダーに競り勝ってヘディングでゴール。全く良いところがなかったARSENALだったが、前半終了間際に追いつき、後半の巻き返しに期待が高まった。

◆後半LIVERPOOLペースもARSENALカウンター炸裂

しかし、後半に入ってもLIVERPOOLの流れは変わらない状況が続く。

同点のまま51分、LIVERPOOLディフェンダーのSKLTELが、ARSENALフォワードのGIROUDとの競り合いで、倒れた時に不運にも頭を踏まれ流血。この治療のため10分弱試合が中断するというハプニングが発生。ここで試合が途切れ、流れが変わるかと期待したが、この日のARSENALは、全くボールを保持しすることができず、いつのもパスサッカーを披露することが全くできない。



しかし64分に、左サイドを駆け上がったKLERAN GIBBSが、ペナルティーエリア外にいるGIROUDにパス。GIROUDからのディフェンダーの裏を抜けるパスは、CAZORLAに渡り、ペナルティーエリア左から折り返したグラウンダーのクロスに再びGIROUDが合わせてゴール。後半これまでチャンスがなかったARSENALだが、カウンターが炸裂しLIVERPOOLを突き放す。

この試合、どうもピリッとしないARSENAL選手達とは裏腹に、試合開始から大きな声援をかけ続けたアウェーサポーターが最大の盛り上がりを見せ、 'Na, na, na, nananaaaaa, nananaaaaa, Giroud'、と英国を代表するミュージシャン The BeatlesのHey Judeに乗せたチャントが鳴り止まない。

逆転に成功したARSENALであったが、LIVERPOOLは次々と攻撃的な選手を投入し攻勢が続く。

試合時間が刻々と迫るが、途中10分弱の中断があった為、LIVERPOOLに残された時間は時計の針よりも十分に残されているのは事実であった。



そんな中、92分に74分から交代でプレーしていたBORINIが足を高く上げた際にスパイクがARSENALのCAZORLAの胸に直撃。ユニホームが破れるほどの一撃は、2枚目のイエローカードとなり退場。先ほど先ほど審判の判定に対し不服な態度を示してもらったイエローカードが悔やまれる。追いつきたいLIVERPOOLは10人となり、ゲームは終わったに思えた。それでも、攻撃的な姿勢を貫くLIVERPOOL、そして逃げ切りたいARSENALの状況が続く中、97分にとうとうLIVERPOOLが、右からのCKにディフェンダー SKLTEL が頭で合わせて同点弾を決めた。

64%のポゼッションを許し、27本ものシュートを打たれたARSENAL。終始悪いゲーム内容で同点と言う結果は妥当だろうが、後半アディショナルタイムに入るまで、1点勝ち越していた状況を考えれば、逃げ切らなければならないゲームであった。



◆拭えぬARSENSALの守備問題、年明け移籍市場の動向は

つまり今回も、ARSENSALの守備の問題が露呈した試合である。中盤の選手の距離感がありすぎる為に簡単にボールを通される事や、セットプレーでマークを外し、ハイボールに競り勝たなければならない選手が競ってない事は今回だけではない。このようにして勝ち点を失い続けている。

英国大衆紙「SUN」のアンケートでは78%がARSENE WENGERの続投を望んでいると言われているが、このままの状況が続くようであればサポーターが今以上の進退問題への追求を迫る行動を起こしかねない。

まずは2015年1月の移籍市場でどのような動きを見せ、ARSENALサポーターが納得のいく補強ができるのかを注目したい。
《Takaharu Osako》

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