片山右京氏とのコラボで「Team Ukyo Reve(レブ)」を展開するゼンリンデータコムは、新型フレームの発表会を開催した。
新型フルカーボンロードフレーム「ALTITUDE(アルティチュード)」は、EPS工法を用いる。カーボン成型時に均一な圧力をかけ、余分なコンポジットレジンを除去することが可能な発泡ポリスチレン(EPS)ブラダーを採用。従来の成型よりも高密度な圧縮成型が可能になり、強度が高く、軽量な構造体をつくりだすことを実現した。
11月5日より販売を開始しており、フレームの価格は税抜きで29万8000円から。
発表会に登壇したゼンリンデータコムの藤沢秀幸副社長は「ゼンリンデータコムは、ソフトウエアベンダーですが、6年ほどまえからEC事業を展開しております。年間数億円の売り上げがありましたが、震災後、部品供給が厳しくなり、少し販売が落ちてきたところを、自転車に着目し、これが好評で月間数百台売れる商品になってきました」と背景を話した。
「そこで、自転車を自分たちで企画して販売したいということで、片山右京氏の取り組み、活動支援をさせていただいている関係などもありまして、自転車を形にする企画をお話したところ、2013年に入門向けのロードバイクを販売しました」
「今回はまったく新しいオリジナルのフレームを展開していくということで、片山右京氏のチームとのコラボレーションを実現しています。CycleTTというアプリも展開しておりまして、自転車の世界へサービスを展開する皮切りになるよう、取り組んでいきます」とした。
片山右京氏も登場しコメントを添えた。「我々はチーム発足3年目で、どこを目指すのかと考えていました。スペイン、ポルトガルのレースに招待してもらいましたが、もっと多くの新城幸也選手のような若者を育てないと、2020年の東京では、自転車競技で日本人選手が集団を形成する、とった活躍はできない、世界と戦うためには乗り越えるべき壁があるという事を体感しました」と述べた。
新フレームに関しては「チームがプロデュースしながらフレームとともに世界に出て行きたいと思いますが、いまはフレームに必要なことをひとつずつ、共有しています」とした。
また、「Team Ukyo Reveという新しいチームを作ります。若い選手、市民レースで走っている人、夢を追いかけている人などと、幅を広げてチームを組むことを考えています。この新しい一歩から、またいろいろな発表につながっていきますので応援のほどよろしくお願いいたします」と締めくくった。
《土屋篤司》
page top