ナショナル・リーグの地区シリーズ1回戦。ロサンゼルス・ドジャース対セントルイス・カージナルスの試合は、ドジャースの本拠地ドジャースタジアムで行われた。
ドジャースがカーショウ、カージナルスがウェインライトと、ともにシーズン20勝以上しているピッチャー同士の投げ合いとなり、試合前は行き詰まる投手戦が予想された。
しかし1回いきなりカーショウがカージナルスの2番、グリチックに先制のソロホームランを浴びる。それでもカーショウは気持ちを建て直し、中盤までカージナルスを完璧に封じ込める。
対するウェインライトは3回、4回、5回と立て続けに失点を重ね、5回途中11安打、6失点でマウンドを降りた。
カーショウは6回にカーペンターからソロホームランを浴びるも、後続は断ち6回をホームラン2本だけの2安打に抑える。
付け入る隙のない圧倒的なピッチングに、誰もがこのままドジャースの勝利を疑わなかった7回、突如としてカーショウが崩れる。
シングルヒットでランナーを出し、この試合初めてセットポジションからの投球になったカーショウは、リズムが狂ったか乱調。この回だけで6安打を浴びる。
結局カーショウも6回途中、8安打8失点でマウンドを降り、好投手同士の投げ合いはまさかの乱打戦となった。
ドジャースは8回に2点、9回にも1点を返すが反撃ここまで。最後はカージナルスのクローザー、ローゼンタールに抑えられ9-10で逆転負けした。
予想だにしなかった展開に信じられない思いを口にするファンが多い。
「カーショーとウェインライトに何が起きたんだ、イッタイゼンタイ!?」
「カーショーとウェインライトでこんな試合は誰が予想したか」
「ウェインライトとカーショーの投手戦を誰もが予想してただろうに10-9ってなんだよ」
「カーショーとウェインライトの先発で何で乱打戦なんよ……」
「カーショーVSウェインライトなんで馬鹿試合になってるんだよ」
2人ともこのまま終われないと思っているのは間違いない。リベンジの機会は訪れるだろうか。
《岩藤健》
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