【澤田裕のさいくるくるりん】オーバーホールの結果やいかに? | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【澤田裕のさいくるくるりん】オーバーホールの結果やいかに?

オピニオン コラム
総取り替えのハンドルまわり。ここだけは新車同様
  • 総取り替えのハンドルまわり。ここだけは新車同様
  • シュートワイヤの交換により、引きが軽くなったブレーキ
  • 20数年にわたって変速を担ってきたディレーラーも現役を引退
  • 新人(といってもデッドストック)に役割を譲った
  • 輪行の際に付いてしまったフレームの傷
  • タッチアップペイントで補修し、美観を蘇らせた
  • 取り外したスモールパーツ。ほとんどが交換対象となったが、オーバーホールだからといって、必ずしも交換するとは限らない
  • この距離だとフレームの傷は目立たず、新車のたたずまいを見せる
オーバーホールに出したツーリング車が戻ってきました。3週間ぶりに対面した愛車はすっかり生まれ変わって…と自慢したいところですが、フレームの塗り替えをしなかったため新品同様とはいえません。

それでもハンドルバーとブレーキレバー、さらにバーテープが新しくなり、心臓部ともいえるリヤディレーラーも交換されたことで、目を凝らさずとも違いがわかります。

店主の大前仁さんの説明によると、ハブやボトムブラケットの玉押し部に虫食いが見られたとのこと。この虫食いというのは、本来平滑であるべきベアリングやレースの表面に凹凸(偏摩耗)が生じた状態を指し、ホイールやクランクの回転に支障を来します。その多くは潤滑油(グリス)が切れたまま、もしくは劣化したまま乗り続けたことが原因です。

前回のオーバーホールから5年以上が経過し、その間に一度もグリスを交換しなかったわけですから、これは当然の結果といえましょう。交換により回転部の抵抗が減ったことで、ペダルを止めた慣性走行時に速度が落ちにくくなりました。

効きが悪かったブレーキは、シューとワイヤを替えるだけでなくセッティングも見直し。これで引きがグンと軽くなり、高速走行時の不安が解消されました。不調を来していた変速もシフトレバーとリヤディレーラーの交換により、ギヤが勝手に動いてしまうトラブルはなくなり、気持ちよくギヤが入ります。

輪行の際に生じたフレームの傷は、タッチアップペイントで補修。そのためにカーケア用品から類似色を探したものの、なかなか希望の色が見つかりません。たまたま見かけた日産のキューブが近い色だったので、それを手がかりとしました。ただしそのクルマが古い年式だったせいか、そのものズバリの色はナシ。ライトグリーンメタリックという色名から、ダイハツ車用の塗料にたどり着きました。しかし大前さんいわく、「こちらでも探した結果、もっと近いのがあった」とのことで、せっかくの努力も水泡に帰しました。

引き取った翌日は房総半島を走る予定があり、そこでオーバーホール前後の違いをじっくり確かめるつもりでしたが、朝方まで雨が残るとの予報で断念。本格的なインプレッションは日を改めてとなります。
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