グルメライドの魅力を伝えるコラム、今週もよろしくお願いします。
お盆休みのなか、筆者がライドした日の予報は雨。朝から天候もくずれそうでした。自転車に乗り出したのですが、西の空から雨雲が流れ、今にも降り出しそうに感じたのでいつもよりも早めにライドを切り上げました。
峠をくだり、市内へ進路をとります。そして目的の店へ。
「お盆期間休みいただきます」の張り紙が。いえいえ、この程度でグルメライドをやめるわけにはいかないです。気を取り直して次の店へ…。
なんの張り紙もなくシャッターが閉まっているではありませんか。
筆者には予想外、『孤独のグルメ』のゴローさん風に言わせてもらうと「ガーンだな。出鼻をくじかれた」というかんじ。筆者がライドした日の選択肢には2店舗がありましたが、どちらも降られてしまう形。
思い通りに行かないものが自転車なのです。気を取り直してここは冷静に、知人友人から口コミで評判のいいパン屋を数店舗思い出し、ライド中の現在地からいちばん近い所を割り出します。そしてそこまで空腹に耐えながら走ります(笑)
いつもは朝食をとってライドをする筆者ですが、その日はたまたま朝食抜きだったので、空腹感が襲いかかってきます。そしてなんとかパン屋へたどり着きました。パン屋に行くだけでこんなに労力が必要なものかと自分でも不思議に思います(笑)
パンをおいしく食べるということより、パン屋についただけでも達成感があります。苦労した末に辿り着いたパンはおいしくいただけました。いつもは自分の嗅覚と勘を頼りに店を探していたのですが、口コミももとに店を選ぶのも悪くないと痛感しました。
食べ歩きを趣味にされる方も、常に思い通りのものが食べられるというわけではないと思いますが、実は筆者はその逆が多いのです。つまり思い通りのものが食べられてしまうのです。
ただ、思い通りに行かないときこそ、新しい発見があるかもしれないですね。
《上水流晋》