オランダとベルギーを舞台とするステージレース、2014年エネコツアー(UCI2.WT)が8月11日に開幕。第1ステージは、オランダ北部のテルネーゼンをスタート&ゴール地点とする平坦の183.1kmで争われた。
ステージ序盤、ローレンス・デブレーゼ(ワンティGG)が単独アタック。約2分の差を築くと、集団から2人の追走が追いつく。先頭3人は北海からの強風が吹きつける中、10分近い差を広げる。
メイン集団は、ゴールスプリントを狙うロット・ベリソル、FDJがコントロール。残り40kmではチームスカイがペースを上げ、集団が一時分裂する。
残り18kmですべての逃げは吸収されるが、なおも集団は高速で進行。一時は雨も降り、ロータリーを通過するたびに落車が発生し、有力スプリンターのマシュー・ゴス(オリカ・グリーンエッジ)なども巻き込まれる。
ゴール前では、スプリンターからチャンスを奪おうと何人かがアタックを仕掛け、最後はトム・ドゥムラン(ジャイアント・シマノ)が単独でゴールを目指す。しかし、残り20mでスプリンターのアンドレア・グアルディーニ(アスタナ)がドゥムランを捕まえ、そのまま勝利をつかみとって、リーダージャージも手に入れた。2位はヨアン・ジェーヌ(ユーロップカー)、3位はダビデ・チモライ(ランプレ・メリダ)。
先週のツアー・オブ・デンマークでも2勝を挙げた好調グアルディーニは、残り30kmで落車しながらも復帰して見事に勝利を飾った。
大会公式サイトを通じ、グアルディーニは「今日は風が強くてタフな1日だった。ドゥムランは強力なタイムトライアリストだけど、向かい風だったので彼が踏ん張り続けるのは不可能だった。僕は残り200mでスプリントをスタートした。今が僕のキャリアで最高の期間かもしれない。デンマークで2勝して、今日はアスタナで初めてのワールドツアー勝利を挙げたんだ」と喜んでいた。
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