激しい雷雨となったツール・ド・フランス最後の長距離レースでヨーロッパカーの新城幸也が3分10秒遅れの71位でゴールした。ラスト3kmを切ってからの落車には巻き込まれなかったものの、総合成績は63位とわずかに下がった。
スタートと同時にヨーロッパカーのセリル・ゴチエがアタック。4選手の逃げが形成され、その後1人が単独で追いついて5名の逃げグループが形成された。
逃げクループとメイン集団とのタイム差は3分ほどに開くが、視界をさえぎるほどの激しい雨でペースは安定せず、逃げグループとのタイム差は詰まったり広がったりと不安定なレースが進む。
さらに、雨で路肩の砂利などが路面に流れ出し、一時は10人以上の選手が一斉にパンクするという場面もあった。危険な路面状況の中で、フラットなコースではありながら最後の4級山岳に前から遅れる選手も。レースはラスト13kmを単独で逃げたリトアニアのラムナス・ナバルダスカス(ガーミン・シャープ)が制した。
「今日は逃げに乗りたかったけど、セリルが逃げたので自分の役目は変わった」と新城。
「とにかくこの天候の中で、チームメイトとともに無事にゴールできてよかった。ツールもあと2ステージしかないのかという感じ。本当にいいツールだったと言えるよう、無事にパリにゴールしたい」
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