ツール・ド・フランスの毎日のスタート地点にはフランス語で『村』を意味するビラージュという場所がある。
周りはフェンスで囲まれており、招待客やレース関係者などパスを持った一部の人のみ入ることができる。ビラージュの中にはスポンサー企業のテントや、軽食のブースがあるため多くの人でにぎわっている。スタート地点の地元の特産品が配られることもある。
そんなビラージュには選手もスタート前に訪れる。パスがある人しか入れない場所のため、選手も多くのファンに取り囲まれることはない。新聞を読んだり、親しい人と雑談したり、レース前のリラックスタイムを楽しんでいる。
ビラージュには訪れた選手がサインを書けるボートがある。全選手にそれぞれスペースが設けられており、チーム全員のサインが記入されていたのはブルターニュ・セシェだ。
第12ステージのビラージュでも3人のブルターニュ・セシェの選手を見かけた。その一方で、誰ひとりサインの無いチームもある。毎朝ビラージュに行ってる身としては、ブルターニュ・セシュに親しみを感じてしまった。
《五味渕秀行》
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