ツール前半戦で最もハードな山岳ステージで、世界屈指のクライマー、ホアキン・ロドリゲス(カチューシャ)がついに本領を発揮した。
第10ステージ序盤、ロドリゲスは逃げ集団に追いつくと、その後はトマ・ボクレール(ユーロップカー)と激しく山岳ポイントを争った。最後の2つの1級山岳では単独で飛び出し、ステージ優勝もねらったが、惜しくも残り1kmでビンチェンツォ・ニーバリ(アスタナ)に捕まる。最終的にステージ9位に終わったが、この日の7つの山岳ポイントのうち5つをトップ通過したことで、山岳賞のマイヨ・ブラン・ア・ポア・ルージュに袖を通した。チームから発表されたロドリゲスのコメントは以下の通り。
「今日の第一目標は山岳賞ジャージを獲ることだった。だから、逃げたんだ。ステージも勝てたらよかったけど、本当に厳しい1日だったし、マイヨジョーヌ集団は僕たちに大きなタイム差を与えなかった。タイム差は最大で4分だったね。だから、最後の上りで彼らが近づくのはわかっていた」
「最後の上りでアタックして、できる限り長く先頭に留まろうと全力を出したけど、総合争いの集団がすぐ近くにいるのはわかった。ビンチェンツォに捕まったときは、彼についていこうとした。でも、その瞬間、僕はもうガス欠だったんだ。だけど、山岳賞ジャージを獲れたことは、うれしいよ! コンディションはまだ100%じゃないけど、よくなりつつある。これからはジャージを守るために戦う。3週目のステージのどれかひとつで逃げて、ステージ優勝をねらえればいいね」
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